『The Railway Children』(E.Nesbit著)
2007年 02月 19日
ある日、父がいるはずのロンドンへ向かう上り列車に、父の無事を祈って手を振った三人に、列車の中から一人の老紳士が手を振り返してくれる。そして物語の終番で三人が列車に向かって手を振ったときは、列車中の人たちがいっせいに手を振り返してくれるのである。ハッピーエンディングの心温まる内容で、「児童文学はかくあるべし」といいたい作品であると同時に、母親の心情をはじめとして、大人たちが実によく描けているので、大人が読んでも楽しめる、すばらしい作品である。(2007.1.23記)
☆この本はグーテンベルク・プロジェクトからダウンロードして読みました。上の画像はChronicle Books(2005.7.15)の表紙です。