
ルビなしの「あの女」を、
あのひとと読むべきか、
あのおんなと読むべきか、という疑問を投げかけてきた友人に応えるために読み直した。映画でソレルを演じたジェラール・フィリップの顔がちらついてしかたがなかった、と友人は言っていた。確かに。
ところで、同じ作者の『カストロの尼』、『ヴァンナ・ヴァニニ』 の場合、男性はその心理や言動についての説明が行き届き、読者の納得がいくように描かれている一方で、女性は言動が突飛で不可解な生き物のように描かれている。この2作ほど甚だしくはないが、『赤と黒』にもやはりそういう傾向がある。
☆画像はNortonのものです。