『フェルメールの音』(梅津時比古著、東京書籍)

c0077412_2026221.jpg副題「音楽の彼方にあるものに」。毎日新聞のコラム「クラシックふぁんたじい」(1993.1~2001.10)をまとめたもの。
絵画や彫刻、文章とは違って、音楽から得る感動は形がなくて捉えにくく、永く自分のものにしておくのは難しい。それらを少しでも留めておこうという意図で記された文章である。読んでいると紙面から実際に音が立ち上ってくるように感じられる章もあり、どんな音なのか聞いてみたくてたまらなくなる章もある。また、作曲家や演奏家たちの姿が過去から、あるいは遠い国から立ち現れてくる章もある。これは、と思う章に付箋を付けながら読んでいたら、付箋だらけになってしまった。優れた鑑賞者による、押しつけがましさの全くない鑑賞の手引きとなっている。
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by nishinayuu | 2006-10-31 14:14 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

読書と韓国語学習の備忘録です。


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