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『ゲド戦記Ⅲ さいはての島へ』(ル・グウィン著、清水真砂子訳、岩波書店)

『ゲド戦記Ⅲ さいはての島へ』(ル・グウィン著、清水真砂子訳、岩波書店)_c0077412_22245472.jpgシリーズの第3巻目の本書は、シリーズの冒頭にある「ことばは沈黙に/光は闇に/生は死の中にこそあるものなれ」の「生は死の中にこそあるものなれ」に関わる物語である。
ゲドは魔法使いの最高位である大賢人となって登場するが、もはや老人の域にある。そのゲドが世界の均衡を崩したものを求めて、当てのない旅に出るとき、道連れに選んだのはアレン少年だった。エンラッド公の子息であるこのアレンこそが、今回の物語の主人公で、ゲドに従いつつ、やがてゲドと共に歩み、ついにはゲドを導く役割を担うことになる。


物語には竜が用いる「太古のことば」が出てくるが、残念ながら用例が少ないため、体系はつかめない。ジョージ・オーウェルが『1984』で新英語を構築したように、あるいは井上ひさしが『吉里吉里人』で吉里吉里語を体系づけているように、本書の著者ル・グインも「太古のことば」をきちんと作り上げているのではないかと思いたいが、どうだろうか。シリーズはこの先も第Ⅵ巻まで続いているので、最後まで読めばわかるかもしれないと期待している。ただし、出版社のサイトを見ると現在は在庫切れとなっているので、古本か図書館の本で読むことになりそうだ。

Ⅳ~Ⅵのタイトルは以下の通り。

(2007年にupした記事に少し手を加えました)


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by nishinayuu | 2026-01-22 22:34 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

読書と韓国語学習の備忘録です。


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