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『Mightier than the Sword』(Jeffrey Archer, Kindle版)

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『剣より強し』。「クリフトン年代記」の第5巻。

4巻はバリントン運輸の豪華船バッキンガム号に仕掛けられた爆発物の爆破スイッチが押されたところで終わっていた。この巻ではその後の展開と、バリントン家の人々に訪れる新たな出来事が綴られていく。各章の主人公と年代、主な出来事は以下の通り。

*プロローグ(196410月)エマのキャビンに仕掛けた爆発物にIRA細胞のブレンダンが別のキャビンからスイッチを入れる。30分後にセットしてある爆発の瞬間にむかって、急速に高まっていくブレンダンの緊張が分、秒単位で描写されている。

*ハリーとエマ(1964-1965)百合の花瓶に添えられた手紙の女王の称号がHRH(Her Royal Highness)となっていたことから偽の贈り物と気づく/爆発物とわかり、ハリーとジャイルズがふたりで花瓶を海に放り投げる/ミッションの失敗を知ったマルティネスはアルゼンチンへ/ニューヨークでセバスチャンはサマンサとデート/ハリーのphotographic memory/ペンクラブ代表としてモスクワに行ったハリーがババコフの釈放とUncle Joeの出版を訴える/セバスチャンがセドリックの指示で演劇人スワンを訪ねる/スローンは発作で倒れたセドリックを見殺しにしてファージング銀行を乗っ取る/セバスチャンはコーフマン銀行に移る/スワンへの不誠実な行為に失望したサマンサがセバスチャンから離れていく/

*ヴァージニア(1966)プリシラ・ビンガムを抱き込んでエマを陥れる画策/プリシラが離婚裁判を起こす/ボブ・ビンガムは弁護士の忠告によってプリシラに事業を譲ると宣言/ヴァージニアの指示でボブの事業を引き継いだフィッシャーは3日ももたずに退散。/ボブは事業を取り戻し、プリシラもボブの元に戻る/ヴァージニア(ウエリントン)はエマ(ナポレオン)を倒すために、メラーとスローンを引き込む/

*ジャイルズ(1970)ジャイルズ50歳の誕生日を祝う会に家族・友人が集う。ウイルソン首相も顔を出す/東ベルリンにおける会議に出席。通訳のカリン(母は東ベルリン人、父はイギリス人だという)に魅了されて一夜を共にする。このスキャンダルによってジャイルズは閣僚を辞めざるを得なくなり、妻のグウィネスの心も離れる/529日に議会が解散される/選挙でフィッシャーに敗れたジャイルズはカリンに会うためにベルリンへ/ババコフ釈放活動を支持すると表明したため、東ベルリンへは入れず/

*セバスチャン(1970)バリントン海運の前会長ブキャナンが、スローンやメラーと闘ってバリントンを守れ、とセバスチャンに忠告/セバスチャンがスワンに過ちをわびると、サマンサの信頼を取り戻せ、と励まされる/セバスチャンはサマンサに会いにアメリカへ。父のハリーも別の用事で同行する/セバスチャンはサマンサに娘がいること、妹と同じく絵の才能が抜群なこと、ジェシカという名であることを知る/彼女が通う学校の校長がセバスチャンを父親だと気づいて彼女の絵を持たせてくれる/ハリーはババコフ夫人から、本がレニングラードの本屋の棚に隠してあると教えられる/

*ヴァージニア・フェンウイック(1970)メラー、フィッシャー、スローンと悪だくみ。ファージング銀行の名をスローン銀行に、バリントン海運の名をメラー海運に変えること、エマを相手に訴訟を起こすことを相談/セバスチャンがハキム・ビシャラ(トルコ人の銀行家)に会いに行く/サマンサの夫が発作で昏睡状態になる/セバスチャンはジェシカのために美術奨学金を設立する/ババコフの本を手にしたハリーが税関でマリンキン大佐に逮捕される/ハキム・ビシャラがセバスチャンの味方になる/

*ハリーとエマ(1970)ロシアではハリーの法廷審議が、ロンドンではエマの法廷審議が進行/フィッシャーがエマ側の証人として召喚され、不正取引を追及される/ロシアではババコフが当局の筋書きに合わせてでたらめの証言をし、ハリーは彼の意図を理解してそれに合わせる/休廷中、ハリーとババコフ(モスクワ外語学院で英語を習得している)は同室に入れられる/ババコフが諳んじていたUncle Joeをハリーに口述/フィッシャーは手紙を残してピストル自殺/マリンキンの計らいで国外追放となったハリーは飛行機の中でUncle Joeを書き起こす/ヒースローでエマに迎えられたあとも空港ホテルで書き続ける/エマの法定では陪審員がフィッシャーの手紙を読み上げることを要求/手紙が見つからないことにエマの弁護士が気づく。ヴァージニアが微笑む/

バリントン一族の仇敵マルティネスもフィッシャーも消えていき、残るはヴァージニアだけとなった。(2019.9.11読了)


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Commented by マリーゴールド at 2020-03-03 18:32 x
ハリーの驚異的な暗記能力が羨ましい。
Commented by nishinayuu at 2020-03-03 22:03
> マリーゴールドさん
文章や情景をカメラで撮ったように脳に焼き付けることができる人がいるようですね。そんな特殊能力があったら私の人生も違っていたかも。
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by nishinayuu | 2020-03-02 11:02 | 読書ノート | Trackback | Comments(2)

読書と韓国語学習の備忘録です。


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