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『A Bread and Butter Miss』(Munro, American Literature.com)

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『世事に疎い娘』(マンロウ)

The CompleteWorks of SAKIの「TheToys of Peace」に収められている1編。

ダービー週間にミセス・ド・クローの邸に集まった客人たちが勝ち馬の予想をしている。出走馬の名前が次々に挙げられ、その途中に人物の名前も出てきてちょっとややこしいので整理しておくと――

出走馬――スターリング・チャター(ちゅんちゅん・むくどり)/オークヒル(樫の丘)/ナーサリー・ティー(子ども部屋のおやつ)/パイプクレイ(パイプ用の陶土)/ル・ファイヴ・オクロック(5時、フランス馬)/ホワイトベイト(シラスなどの小魚)/スポーティ・スワンク(だて男)/パラティン伯爵/スノー・バンティング(ユキホオジロ)/

人物――バ-ティ・ヴァン・ターン(予想の主導者)/オード・フィンズベリー(同左)/サー・ラルワース(競馬には特に興味はないが、ギニーズとダービーは別、という人物)/ミセス・ド・クロー(邸の女主人)/ローラ・ペヴェンシー(若い女性客)

勝ち馬予想が難航しているところへローラ・ペヴェンシーが遅れて現れ、ダービーの勝ち馬の夢を見た、しかも同じ夢を二晩続けて、と言う。そして自分が二晩か三晩同じ夢を見ると必ずそれに関連した重大なことが起こる、と過去の夢と事件について得意げに語り出す。そんなことはどうでもいいからダービーの夢を話して、とみんなに催促されてローラが話した夢の中身は「誰も彼もが『バター付きパンが勝った』と叫んでいた、騎手の袖か帽子にレモン色がちらっと見えた」というものだった。

それだけではどの馬か特定できないので、女主人も客たちもローラにもう一度夢を見てくれと頼む。ところがローラは4晩ごとに不眠症になるのだが、今晩がその4晩目に当たっていると言い出す。それでみんなはあれこれ手を尽くしてローラを眠らせようとしたがうまくいかず、とうとう1頭に絞れないままに賭けをして不本意な結果におわる。みんなの不満が自分に向けられているように感じたローラが「とにかく夢の中ではバター付きパンという茶色の馬が勝ったのよ」と言ったとたん、バーティが椅子から飛び上がって叫ぶ。「茶色だって?茶色のバター付きパンにレモンときたらわかりきったことじゃないか」と。

〈え?どういうこと?サキの短編で初めてオチのわからない話に出くわしました。いろいろ調べてどうにかわかりましたが、このオチはむずかしすぎ。〉(2019.10.31読了)


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by nishinayuu | 2020-02-01 11:09 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

読書と韓国語学習の備忘録です。


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