『나의 문화유산 답사기9 ---서을편1』(유 홍준)


c0077412_13411957.jpg『私の文化遺産踏査記9---ソウル編1』(兪弘濬、創作と批評社)

1993年に「南道踏査一番地」から始まった兪弘濬の文化遺産踏査記は、済州島、北韓、日本を経てついに大韓民国の首都ソウルに突入。本書は日本編4編をのぞくと第9巻目、日本編を入れると第13巻目となる。ソウル編その1である本書において著者は、寺刹の都市・京都、庭園の都市・蘇州に対する宮闕の都市・ソウルの魅力を語り、朝鮮建築の美と朝鮮王朝の王族たちの暮らしと哀歓を、誇りと情愛を籠めて綴っている。なお、本書のサブタイトルとなっている「萬川明月主人翁」は昌徳宮の尊徳亭に掲げられている正祖の文からとられたものだ。

本書は4部構成で、各部のタイトルと内容は次のようになっている。

*1部「宗廟」――宗廟(宗廟礼讃、宗廟建築の美と宗廟の意義)/宗廟祭礼(宗廟祭礼の楽「保太平」と「定大業」、世宗大王の絶対音感など)

*2部「昌徳宮」――敦化門から仁政殿まで(ソウルの五大宮闕紹介、「東闕図」、禁川橋、仁政殿、「倹而不陋 華而不侈」など)/宣政殿と煕政堂(昌徳宮の構造、賓廳と御車庫、儒教イデオロギーと経筵など)/大造殿と誠正閣(大造殿の花階、喜雨楼など)/楽善齋(楽善齋の扁額、李王家の女人たち、李玖とジュリアなど)

*3部「昌徳宮後苑」――芙蓉亭(芙蓉池、四井記碑閣、暎花堂、茶山・丁若鏞)/奎章閣 宙合楼(魚水門、正祖と奎章閣、『奎章總目』、檀園・金弘道など)/愛蓮亭と演慶堂(不老門、倚斗閤の寄傲軒、孝明世子の「倚斗閤上棟文」、魚水堂、演慶堂、春鶯囀」)/尊徳亭と玉流川(後苑の亭子、萬川主人翁、流觴曲水、朝鮮最後の梓宮、樹齢700年のイブキなど)

*4部「昌慶宮」――外朝と治朝(明政殿、弘化門と英祖の均役法、鋳字所、思悼世子と正祖など)/内殿(涵仁亭、歓慶殿、景春殿と正祖・純祖の記文、仁顕王后と張禧嬪、内命婦の女人たち、集福軒など)/昌徳宮から昌慶苑へ(慈悲慶殿、惠慶宮と『閑中録』、風旗台、仰釜日晷、春塘台の観徳亭など)

なお、『文化遺産踏査記』シリーズは累積販売部数が380万に達し、韓国人文書籍では初めてのミリオンセラーになっているという。2018.5.12読了)


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Commented by マリーゴールド at 2018-07-29 15:52 x
宗廟で大祭があった時に行きました。ちょっと驚いたのは高麗の最後の王様のコンビン(?)王と王妃も祭っていたことです。李氏朝鮮は高麗からの禅譲という形をとっているのだとわかりました。
Commented by nishinayuu at 2018-07-29 18:11
恭讓(コンヤン)王のことですね。
by nishinayuu | 2018-07-25 13:41 | 読書ノート | Trackback | Comments(2)

読書と韓国語学習の備忘録です。


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