韓国の詩「仙巌寺」 鄭昊昇
2012年 07月 16日
韓国の詩人・鄭昊昇の詩を日本語に訳してみました。
선암사 정호승
눈물이 나면 기차를 타고 선암사로 가라
선암사 해우소에 가서 실컷 울어라
해우소에 쭈그리고 앉아 울고 있으면
줄은 소나무 뿌리가 기어다니고
목어가 푸른 하늘을 날아다닌다
풀잎들이 손수건을 꺼내 눈물을 닦아주고
새들이 가슴속으로 날아와 종소리를 울린다
눈물이 나면 걸어서라도 선암사로 가라
선암사 해우소 앞
등 굽은 소나무에 기대어 통곡하라
涙が出たら汽車に乗って仙巌寺に行け
仙巌寺の解憂所に行って思いきり泣け
解憂所にうずくまって泣いていれば
枯れた松の木の根が這い回り
木魚が青い空を飛び回る
草の葉がハンカチをとりだして涙を拭いてくれ
小鳥たちが胸の中に飛び込んできて鐘を鳴らす
涙が出たら歩いてでも仙巌寺に行け
仙巌寺の解憂所の前
背中の曲がった松の木に凭れて慟哭しろ
今私もあらためてここに掲げられている詩や過去の記事での詩の翻訳を見ると、原詩からの「離れ具合」がとても巧みで、よく考えられていると思いました。
私のブログに、この事典の紹介記事を書きましたが、その末尾で上記のことを書き添えておきました。 →
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/dc628f8132e06db80a11360f2ef02211