『ある人生の音楽』(アンドレイ・マキーヌ著、星埜守之訳、水声社)
2009年 05月 14日
翌朝やっと列車が来たとき、すさまじい混雑の中でその男が自分の隣にぼくの席を見つけてくれた。こうしてぼくは列車がモスクワに到着するまでの間に、男のたどってきた半生の物語を知ることになる。
スターリン時代を背景に、約束されていたピアニストへの道を閉ざされ、他人になりすまして生きていくことを余儀なくされた一人の男を描いた、いたましくも感動的な物語。(2009.2.17記)
2009年 05月 14日
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