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c0077412_20304695.jpg読書会「かんあおい」2006年7月の課題図書。
春夏秋冬を代表する花々をテーマにした37編から成る。歌の意味、歌の背景、万葉びとの生活と情趣がわかりやすく解説されている。万葉になじみのない人は入門書として、なじんでいる人は復習書として読むことができる。ほぼ全編に花の名所案内や歴史上のエピソードなどのコラムがついているのも楽しい。

☆今回の読書会は、会員の一人の伴侶である万葉学者、横倉長恒・早大教授の講義、という形でおこなわれました。
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by nishinayuu | 2006-10-10 15:17 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_20315767.jpg作者の熱烈なファンか、作者と同年配か、あるいは作者と同年配の人の話を聞くのが大好きか――以上三つのどれかに当たる人向きの本。同じ話が3度も4度も、多いものは10度くらい繰り返されるので、密度の濃いものを読みたい人には向かない。頭と気持ちが疲れているけれど何か読みたい、というときにはいいかもしれない。ゆったり、ほのぼのとしている「癒し系」の読み物である。それだからか、この本はかなり売れているらしい。本当に幸せな作家である。
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by nishinayuu | 2006-10-06 22:36 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_203257100.jpgミステリーのような衝撃的なタイトルだが、ヴァイオリンの誕生から現在までの歴史を辿りつつ、ヴァイオリンと関わった演奏家や作曲家のエピソードをふんだんに盛り込んだ、おもしろくてためになる物語。
「ストラディヴァリウスの値段は骨董品としての値段である」とか、「19世紀のヴァイオリンは悪魔が人をたぶらかすために発明したようなすばらしい音だった。そして今、我々が聞いているのはその魅力をすっかり失った屍のような音である」というはっとするような指摘が随所にある。「悪魔のヴァイオリン弾きパガニーニ」の章が圧巻。
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by nishinayuu | 2006-10-05 16:27 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_2033556.jpgミニ新聞の形で毎日新聞に月一回のペースで連載されたコラムを本にしたもの。4コマ漫画ならぬ3コマ漫画までついていて楽しい作りになっているが、いちばん楽しんでいるのでは著者本人だろう。全48編のうち特に印象に残ったのは「じゃないですか禁止令」「おじゃんにできない」「ネーミングの功罪」「これを、~とする」「真夏の葬儀」「記号のイコン化」「取りかえしがつかない」。

☆「おじゃんにできない」は、出かけようとして靴を履いてしまってから忘れ物に気がついたときどうするか、という話。靴を履いたまま膝で匍って取りに行く、片方だけ脱いでけんけんで取りに行くなどなど、靴を脱いだほうが簡単なのに、靴を履いたという行為をおじゃんにできない人の「おバカ」な行動が列挙されています。ちなみに私はけんけんで取りに行っています。
「おじゃん」は近世に火事が鎮火したときに鳴らした半鐘の「じゃんじゃん」という音からきているそうです。意味は「終わり、終了」ということですが、擬音の「じゃん」に「お」をつけてしまうとは大胆な造語ではありませんか。
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by nishinayuu | 2006-10-02 17:43 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
高知県出身のプロレタリア詩人・槇村浩の詩集。若くして世を去った詩人の、青春の苦悩と哀感を歌った全作品が収められている。タイトルになっている詩「間島パルチザンの歌」は、1932年に発表された彼の代表作で、国際的連帯感と革命への情熱をもって、日本の侵略戦争を告発した反戦詩である。
もしも、弾圧の時代を乗り越えて生き延びていたら、この詩人はその後の世界をどのように感じ、どのように詠っただろうか。彼にその機会が与えられなかったことが惜しい気もするし、一方では今の世界を見ずにすんで幸いだったかもしれない、とも思う。
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by nishinayuu | 2006-10-01 20:21 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_20355799.jpg『セロ弾きのゴーシュ』のゴーシュという名前は、フランス語のgauche(不器用な、下手な)から来ているというのが通説だが、ほんとうにそうだろうか、というところから始まる知的探索の物語。宮沢賢治の読書傾向、賢治の手元にあったと思われる書物や辞書類を緻密に検証して論を進めており、実に説得力がある。
ノンフィクションでこんなに興奮したのは久しぶりである。世の多くの宮沢賢治ファンにぜひおすすめしたい。
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by nishinayuu | 2006-09-26 15:03 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_20365171.jpg完璧なアリバイ、数学者と物理学者というふたりの天才のからみなど、ミステリーファンの間で高い評価を得ているのが納得できるおもしろさだった。
冒頭に、問題の数学教師が勤める学校の位置が説明されているが、そこには実際に私立の女子高校がある。そこをモデルにしたのかとある人が著者に問い合わせたところ「無関係です」という答えが返ってきたという(学校関係者から聞いた話)。それはともかく、細部にリアリティーがあり、テンポも良くて、一気に読ませる。
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by nishinayuu | 2006-09-23 17:43 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_2037437.jpg平々凡々とした人たちの淡々とした日常生活、と思いきや、実は突拍子もない人たちの一風変わった生活が描かれていて、なかなか愉快な物語。
嵐子さん、不治子(嵐子さんの妹)、道彦(不治子の夫)のそれぞれを主人公としたオムニバス形式の作品。
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by nishinayuu | 2006-09-22 14:44 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_20393277.jpg読書会「かんあおい」2006年5月の課題図書。4年前に一度読んでいるが、とにかく嫌な内容の本だった、ということしか覚えていなかった。今回読み直してみたら、戦争体験談集としても読め、推理小説としても読める、なかなか読みでのある本だった。

☆4年前の読書ノートを見てみたら「推理小説としては謎解きが易しすぎる。そしてテーマは重過ぎる」という感想が書いてありました。4年前より推理力が落ちているのかもしれない、と自分の脳の状態が心配になりました。
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by nishinayuu | 2006-09-17 11:28 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
c0077412_2249189.jpg外国人の日本理解を助けるために書かれたものであるが、日本人が自分の知識を整理するのにも役立つ。初めに英語版が出版されたということからもわかるように、欧米を意識した記述が目立つ。直前に『저고리と鎧』(池明観著、太郎次郎社)を読んだのでなおさらそう感じたのかもしれないが。

☆『저고리と鎧』(池明観著、太郎次郎社)
「元寇で日本が自国を守れたのは、元に征服された高麗や南宋、大越(ベトナム)の人々の抵抗があったおかげ」という著者は、長く日本の大学で教壇に立っていた人物。知日派として、アジア的視点、平和的発想への転換を日本に促しています。なお、저고리(チョゴリ)は韓国服の上半身の部分です。
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by nishinayuu | 2006-09-04 16:02 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

読書と韓国語学習の備忘録です。


by nishinayuu