<   2015年 02月 ( 7 )   > この月の画像一覧

『Troilus and Cressida』(Shakespeare, Greenwich House)


c0077412_1424678.pngトロイラスはトロイの英雄ヘクターの弟。物語の主題の一つはトロイラスとクレシダの恋物語であるが、真剣にクレシダを愛していたトロイラスはクレシダに手ひどく裏切られる。クレシダという女性は心理にも行動にも一貫性がなく、そもそも恋愛の対象とすべきではない娼婦的な女性だったわけで、ヒロインとしての魅力がない。主人公のトロイラスも、戦場での活躍という点では目立たない存在であるため、こちらもあまり魅力的とはいえない。また、この戯曲のもう一つの主題はアキリーズがヘクターを斃すまでの物語であるが、トロイ戦争の結末までは語られていないので、尻切れトンボの感は否めない。つまり、今はやりの言葉でいえば「残念な」作品である。ただし、近年、ここに盛り込まれた内容が「現代的なテーマと通じるものがある」として注目されつつあるという。
主要な登場人物は以下の通り。
トロイ側――プライアム(トロイの王)、ヘクター(プライアムの息子)、トロイラス(プライアムの息子)、パリス(プライアムの息子)、イーニーアス(将軍)、カルカス(神官、クレシダの父、ギリシアに与している)、パンダラス(クレシダの叔父)、アンドロマキ(ヘクターの妻)、クレシダ(カルカスの娘)
ギリシア側――アガメムノン(ギリシアの総指揮官)、メネレーアス(アガメムノンの弟)、アキリーズ(将軍)、ユリシーズ(将軍)、ネスター(将軍)、エージャックス(将軍)、パトロクラス(将軍、アキリーズの親友)、ヘレン(メネレーアスの妻)

ところで、エージャックスのことを訊かれたクレシダの従者が、They say he is a very man per se と答えるくだりがある。Small Latin , less Greek のはずのシェイクスピアさん、わざわざこんなところで従者にラテン語を使わせなくても、と思った。ところが現代の小説を読んでいたら、ごく普通の人物がこのことばを口癖にしている場面にでくわした。どうやらこのことばは英米人にはごく当たり前のことばらしい。畏れいりました。(2014.11.21読了)
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by nishinayuu | 2015-02-27 14:03 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

韓国の詩「이름 모를 친구에게」

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「龍仁でビル外壁の窓ガラスを清掃していた作業員 転落死」という報道記事(2010.9.18)に対する詩形式のコメントを日本語にしてみました。原詩の作者名は未詳ですが、男性と想定して訳しました。


そのあたりには 枝の茂った木が一本も なかったのかい
やわらかな芝生を植えた ほんの小さな地面さえ なかったのかい
えい、ちくしょうめ
中秋の節句がすぐに 来るというのに
その日のためにいそいそと立ち働いている母親は どうしたらいいのかい
よりにもよって あんたはおれと 同い年かい
電線にでもつかまって ぶらさがったらよかったものを
ない翼でも ひろげてみたらよかったものを
20階から転落しても 死なずにすんだ人もいるのに
たった9メートルならば 助からなくちゃ
なんとしたって 助からなくちゃ
足許を しっかり見ろよ
とにかく何か ぎゅっとつかめよ
耳許をかすめて飛んだ蝶々にだって つかまれよ

この中秋はもうだめだ
楽しく過ごすのはむりだ
直会(なおらい)をして 泣くことになる


[이름 모를 친구에게]
그놈의 동네는 가지 성성한 나무 하나 없었더냐
푹신한 잔디 한 평 깔려 있지 않았더냐
에라이 에라이
추석이 코 앞인데
눈 비비며 전 부치고 계실 어머니는 어쩌란 말이냐
하필 당신 나와 가튼 나이더냐
전기줄에라도 매달렸어야지
없는 날개라도 냈어야지
누구는 이십층서도 살았다드마는
구미터면 살았어야지
어떻게든 살았어야지
발 밑 좀 살피지
뭐라도 붙잡지
귓볼 스쳐 날던 나비에라도 매달리지

이번 추석은 글렀다
웃으며 지내긴 글렀다
음복하며 울게 생겼다
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by nishinayuu | 2015-02-23 10:09 | 翻訳 | Trackback | Comments(1)

『The Blue Bird』(Maurice Maeterlinck, Methuen′s Modern Classics)


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『L′Oiseau Bleu』の英訳版(訳:Alexander Teixeira de Mattos)。
原作は1908年に発表された童話劇で、本書は1923年の英語版に基づいた完訳版である。


冒頭に登場人物の名前が登場順に記され、続いてそれぞれの衣裳についての細かい指定がある。たとえばチルチルはペローの『親指小僧』の服装(真っ赤なニッカボッカー、淡いブルーのジャケット、白いストッキング、茶色い靴)、ミチルは「グレーテル」か「赤ずきん」の服装、という具合。
邪悪な動物やモノたちの姿を見せつけられたり、恐い思いをさせられたりする場面も多い中で、「思いでの国」と「未来の王国」という二つの場所の幻想的な美しさが心に残る。チルチルとミチルは「思いでの国」ではおじいさん、おばあさんや、幼くして死んだ弟妹(その数の多いこと!)に再会し、「未来の国」ではこれから生まれてくる弟にであう。本書で特に印象的なのは「思いでの国」にいるおばあさんが二人に言う次のことば。
Every time you think of us, we wake up and see you again.
これは大切な人を失ったときにいちばん慰めになることばである。

この作品は無声映画時代から何度も映画化されている。1976年には米・露の合作で、レニングラード・バレエ団総出演のミュージカルに仕立てられている(監督はマイ・フェア・レディのジョージ・キューカー)。この映画でエリザベス・テーラーが演じた光の精はちょっと太めでイマイチだったが、ロバート・モーレーが演じた「時を司る老人」は威厳があって印象的だった。
なお、作者のメーテルリンクはこの作品で1911年にノーベル文学賞を受賞している。
(2014.11.20読了)
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by nishinayuu | 2015-02-19 10:09 | 読書ノート | Trackback(1) | Comments(0)

『モーツァルトはおことわり』(マイケル・モーパーゴ著、訳:さくまゆみこ、岩崎書店)

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『The Mozart Question』(text: Michael Morpurgo, illustration: Michael Foreman)
読書会「かんあおい」2014年11月の課題図書。


物語は新聞社に入社して3週間の若い女性記者が、世界的ヴァイオリニストであるパオロ・レヴィへのインタビューを任されるところからはじまる。パオロ・レヴィは1950年代半ばの生まれで、2週間後の50歳の誕生日の記念にロンドンでコンサートを開くことになっていた。レコードやCD録音はせず、私生活も明かさない孤独で寡黙な人物で、生まれ故郷のヴェニスで一人住まいをしており、プライベートな話題はだめ、特に「モーツァルトに関する質問はだめ」ということだった。こうした情報をかき集めて記者はヴェニスのドルソドゥーロにあるマンションへ、夜の6時にレヴィ氏を訪ねる。「そもそもの始まりを教えていただけませんか?初めてヴァイオリンを弾くことになったきっかけは何だったのでしょうか?」という記者の質問に、レヴィはゆっくり窓辺に歩いて行き、そばに置いてあったヴァイオリンを手にすると、ソファに腰を下ろして語り始めた。「秘密は嘘と同じだという人もいる。とうとうその嘘を止めるときが来たようだな」と。
こうして今度はパオロ・レヴィが語り手となり、ヴァイオリンの師となったバンジャマンとの出会い、バンジャマンとレヴィの両親がいっしょに生き、いっしょに命を落としかけ、音楽に救われた物語が展開していく。過酷な体験をともにした三人であるが、その後の音楽との向き合い方はそれぞれ違っていた。バンジャマンは一流のオーケストラで活動した後、街頭音楽家になり、父は音楽とは縁を切って床屋になり、母は大事にしまっておいたヴァイオリンをレヴィに与えた。やがてレヴィがバンジャマンといっしょに路上で演奏するようになったとき、父は「おまえのおかげでまた音楽を聞くことができるようになった。おまえは将来きっと人々から愛される偉大なヴァイオリニストになるだろう。ただし、一つだけ約束して欲しい。私が生きている間は、人前や私に聞こえるところで、絶対にモーツァルトは演奏しないで欲しい」と言ったのだった。
父はなぜモーツァルトを頑なに拒否したのだろうか。そのわけが優しい色使いの絵と静かな語りで明かされていく。(2014.11.6読了)
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by nishinayuu | 2015-02-15 10:28 | 読書ノート | Trackback | Comments(1)

『猫はソファをかじる』(リリアン・ブラウン著、羽田詩津子訳、早川文庫)


c0077412_991923.png『The Cat Who Ate Danish Modern』(Lilian Braun, 1967)
本書は新聞記者とシャム猫という探偵コンビが活躍するシリーズの第2作目。第1作目の『猫は手がかりを読む』で飼い主を失ったシャム猫のココと、事件記者としての華々しい経歴を持ちながらなぜか美術部に配属されたクィラランがいっしょに暮らし初めて6ヶ月。クィラランに新しい仕事が割り当てられる。52週にわたって特別日曜増刊号を雑誌形式で作る仕事だ。雑誌の名は『優雅なる住居』。重大な裁判、選挙運動、政治暴露記事、派手なスポーツ記事、海外の記事などの担当こそがふさわしいと自負しているクィラランが、豪邸、高級賃貸アパート、住宅のステイタス。シンボル、最上流階級の人々と彼らの暮らしぶりを記事にしなければならないとは。しかし、クィラランはすぐにも出て行かねばならない家のこと、これから住む家の家賃、古い借金などを思い出して、この仕事を受け入れることにする。さらに編集局長から、競合紙の「モーニング・ランページ」がまもなく増刊号を出す、という情報を聞かされると、記者魂がうずいたクィラランはココにはカニ缶、自分には新しいネクタイ(赤いウールのチェック柄)を買って新しい出発を祝う。
さて、彼の最初の取材先は、専門店や美術ギャラリー、ティールームなどが立ち並ぶ排他的なショッピング街にある「ライク・アンド・スタークウェザー」というデコレイティング・スタジオだった。白髪まじりでもの静かな容貌と物腰のスタークウェザー氏に続いてクィラランの前に現れたのは30代前半のハンサムな男だった。
こうして順調に始まった新しい仕事の中で、クィラランはまたもやいくつもの死体に出くわすことになる。主な登場人物は以下の通り。
ジム・クィララン(新聞記者)、ココ(クィラランの飼い猫)、アーチ・ライカ(新聞社の上司)、オッド・ブンスン(カメラマン)、ディヴィッド・ライク(インテリア・コーディネーター)、ミディ夫人(インテリア・コーディネーター)、コーキー(ミディ夫人のアシスタント)、ジョージ・ヴァーニング・テイト(翡翠の収集家)、シグネ(ジョージの妻)、パオロ(テイト家のハウスボーイ)、ハリー・ノイトン(プロモーター)、ナタリー(ハリーの前妻)、ヴォイチクとヘイムズ(殺人課の刑事)、ブルーノ(記者クラブのバーテンダー)、ハイスパイト夫人(猫の精神分析医)
(2014.11.9読了)
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by nishinayuu | 2015-02-11 09:09 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

『우리 조상의 유배 이야기』(글:이소정, 그림:이은미, 리젬)

c0077412_97485.jpg『ご先祖様たちの配流の話』
本書は、日本語では「配流」と表記され、ときには遠島、島流しなどとも表現される「流配」について、教科書よりも深く掘り下げて解説したものである。平易な文と落ち着いた色合いの絵、コマ割り漫画、写真などで構成されており、体裁は子ども向けの絵本という感じだが、深い内容が盛り込まれたすばらしい本である。
正史では語られない配流地での暮らしなどが伝わっているのは、配流された人々が書物や記録を多く残しているからで、言い換えれば配流されたのが相当に有能な人物たちだったということだ。他の刑罰とは違って配流という刑罰は、数年、あるいは十数年の後に王の許に呼び戻される可能性を残した刑罰であったので、刑を解かれて政界に復帰した人物もある。いっぽう、配流地にたどり着く前に命が尽きたり、途中で賜薬を下されて殺されたり、遠い配流地で絶望の中で死んだものも多かった。そんな配流に関する様々な事柄を大きく三つの章に分けて解説している。
第1章「配流の歴史」――配流とはなにか、配流地はどのように決められたか、配流の種類、道中の様子(身分の高低によって苦労の度合いに大きな違いがあった)、王族の配流生活、ハメル(漂着したオランダ人)の配流生活、足利義持から送られた象が配流された話などなど。
第2章「配流生活を経験した人物たち」――端宗(朝鮮の第6代王)、燕山君(第11代王)、趙光祖(中宗期の文臣)、許筠(朝鮮中期の文人)、鄭蘊(朝鮮中期の文臣)、光海君(第15代王)、尹善道(朝鮮中期の文人)、金萬重(朝鮮中期の文人)、丁若鏞と丁若銓(朝鮮後期の文臣、学者)、金正喜(朝鮮後期の学者)。
第3章「配流地から出した手紙」――丁若鏞から二人の息子へ、金正喜から妻へ、許筠から友人や妓生の詩人へ。
(2014.11.8読了)
☆第2章の人物に関する簡単な説明は右の欄の「韓国の著名人」をクリックしてご覧ください。
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by nishinayuu | 2015-02-07 09:08 | 読書ノート | Trackback | Comments(1)

映画鑑賞ノート19 (2014.12.31作成)

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2014年下半期に見た映画の覚え書きです。
1行目:タイトル(原題)制作年・制作国 監督(鑑賞日)2行目:キャスト 3行目:一言メモ
なお画像は「グランド・ブダペスト・ホテル」です。

吹けよ春風(불어라 봄바람)2003韓国 チャン・ハンジュン(7.8)
    キム・スンウ、キム・ジョンウン、チャン・ヒョソン
    ドタバタ風に始まり、ドタバタと進行して、最後もやはりドタバタと終
    わるが、後味は悪くない。
赤ちゃんのお出かけ(Baby’s Day Out)1994米 パトリック・ジョンソン
    (7.9)
    ジョー・マンテーニャ、ララ・フリン・ボイル
    赤ちゃんが誘拐犯をきりきり舞いさせる。この赤ちゃんどうやら次は中
    国にお出かけらしい。
The Way Back 2011米・ポーランド・UAE  ピータ・ウィアー(7.11)
    J・スタージェス、エド・ハリス・コリン・ファレル、M・ストロング
    原作『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』
愛のメモリー(Obsession)1976米 ブライアン・デ・パルマ(7.16)
    クリフ・ロバートソン、J・ビュジョルド、ジョン・リスゴー
    盛り上がらない話だなあ、と思わせておいて終盤に怒濤の急展開。
ギルバート・グレイプ(What’s Eating Gilbert Grape)1993米 ハルストレム
    (7.26)
    ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイス
    片田舎町で暮らす一家の閉塞感が切々と伝わってくる名作。
レイン・メーカー(Rainmaker)1997米 コッポラ (7.30)
    マット・デイモン、クレア・ディンズ・D・デヴィード、J・ヴォイト
    タイトルの意味は「雨が降るように大金を稼ぐ者」。ここでは悪徳弁護
    士をさす。原作はグリシャムの『原告側弁護人』
マイ・ルーム(Marvin’s Room)1996米 ジェリー・ザックス (8.11)
    ダイアン・キートン、メリル・ストリープ、ディカプリオ、デ・ニーロ
    思春期のディカプリオが素晴らしい。「アクもクセもないデ・ニーロ」
    もいい。
華氏451(Fahrenheit451)1966英・米・仏 F・トリュフォー(8.20)
    O・ウェルナー、J・クリスティ、C・キューザック、A・ディフリング
    原作レイ・ブラッドベリ。華氏451は紙が自然発火する温度。冒頭の音
    声による配役紹介が異様な世界を暗示。焼かれていく本のタイトルを
    じっくり見たい!
飢餓海峡 1965日本 内田吐夢 (9.1)
    三國連太郎、左幸子、伴淳三郎、高倉健、藤田進
    忌まわしい過去を消すために女の純粋な愛を踏みにじった男が最後に
    選んだ道は――
メリーに首ったけ(There’s Something About Mary)1998米 ファレリ兄弟
    (9.10)
    キャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン
    なんだかなあ。作中の男たちと同様にディアスに惚れ込んでいれば楽し
    めるかもしれないけれど…。
終着駅(The Last Station)2009英・独・露 M・ホフマン(9.12)
    クリストファー・プラマー、ヘレン・ミレン、J・マカヴォイ
    副題「トルストイ最後の旅」。トルストイが英語でしゃべるので変。
    風景、室内装飾、服装などでロシアの雰囲気を出してはいるけれど。
アンティーク~西洋骨董洋菓子店 2008韓 ミン・ギュドン(9.19)
    チュ・ジフン、キム・ジェウク、ヨ・ジング、キム・チャンワン
    原作は日本の漫画だとか。軽さと重さのバランスが絶妙な秀作。
ダイアモンド・イン・パラダイス(After the Sunset)2004米 B・ラトナー
    (9.20)
    ピアーズ・ブロスナン、サルマ・ハエック、ウディ・ハレルソン
    FBI捜査官役のハレルソンがどう見ても悪人面。経歴を調べて納得。
ザ・ダメージ(The Damage)2009米・加 ジェフ・キング(10.9)
    スティーヴ・オースティン、W・ゴギンズ、L・ヴァンダーヴォート
    人情話で味付けしてあるが、基本的には格闘技ファン用の格闘技映画。
Red Family(붉은 가족)2013韓 イ・ジュヒョン(10.29)
    キム・ユミ、チョン・ウ、ソン・ビョンホ、 朴・ソヨン
    結末が甘すぎ。北への期待と幻想の産物か。
ミス・ギャングスター(Twilight Gangsters)2010韓 カン・ヒョジン(11.1)
    ナ・ムニ、キム・スミ、キム・ヘオク、イム・チャンヂョン
    韓国社会の抱える老人問題を少し斜めから描いた娯楽作品。
シカゴ(Chicago)2002米 ロブ・マーシャル(11.15)
    レネイ・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、R・ギア
    ゼタ=ジョーンズは体格がよすぎてちょっとねえ。楽曲の一つ「Mr
    Cellophane」がけっこういい。
The Grand Budapest Hotel 2014独・英ウエス・アンダソン(11.23)
    レイフ・ファインズ、エイドリアン・ブロディ、M・アマルリック
    映画のおもしろさを存分に詰め込んだ、これぞ映画、という作品。
名もなき男の歌(Inside Llewyn Davis)2013米 コーエン兄弟(11.23)
    オスカー・アイザック、キャリー・マリガン、スターク・サンズ
    妥協を知らないフォーク歌手の光の見えない日々。カラーなのにモノ
    クロの印象。挿入歌のバス・パート(Adam Driver)がうまい。
僕の大事なコレクション(Everything is Illuminated)2005シュレイバー
    (11.24)
    エライジャ・ウッド、ユージン・ハッツ、ポリス・レスキン
    トラキムブロド村の形見のコレクションがゆかりの人々を呼び寄せる。
    もっと評判になってしかるべき素晴らしい作品。
王になった男(광해,왕이 된 남자)2012韓 チュ・チャンミン(11.29)
    イ・ビョンホン,リュ・スンリョン,ハン・ヒョジュ,キム・イングォン
    王の役と一介の民の役を完璧に演じ分けたビョンホンに拍手。別に
    ファンではないけれど。
引き裂かれたカーテン(Tom Curtain)1966米 ヒッチコック (12.1)
    ポール・ニューマン、ジュリー・アンドリュース、H・フェルミー
    スリルも楽しめるスパイ映画。ただし、バレリーナの顔は恐すぎ。
ファミリー・プロット(Family Plot)1976米 ヒッチコック(12.3)
    ブルース・ダーン、バーバラ・ハリス・W・ディヴィエン
    ヒッチコック最後の作品。軽妙な娯楽作品で、原作はV・カニング
Permanent Vacation 1980米 ジム・ジャームッシュ(12.4)
    クリス・パーカー、リーラ・ガステル
    卒業制作にしてデビュー作。荒廃した街の映像と不協和音のBGMが
    主人公の不安定な心を映し出す。    
私の中のあなた(My Sister’s Keeper)2009米 ニック・カサヴェテス(12.5)
    キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、S・ヴァジリーヴァ    
    難病の姉を生かすことだけを目的にして妹はこの世に生み出された、と
    いうあまり見たくない類の映画だが、見応えはある。映画の結末は原作
    とは180度異なるとか。
彼が二度愛したS(Deception)2008米 マーセル・ランゲネッガー(12.8)
    ヒュー・ジャックマン、ユアン・マクレガー、ミシェル・ウィリアムズ
    事件はマドリッドで終わり?まさかね。でも映画としてはここで終わっ
    て正解。
パリ(Paris)2008仏 セドリック・クラピッシュ(12.13)
    ロマン・デュリス、ジュリエット・ビノシュ、ファブリス・ルキーニ
    死期の迫った青年が心に焼き付けるパリの街と人々。バックに流れる
    サティのグノシエンヌが雰囲気にぴったり。
リトル・イタリーの恋(Lover’s Brother)2004豪 ジャン・サルディ(12.20)
    ジョバンニ・リビシ、アダム・ガルシア、アメリア・ワーナー
    1950年代オーストラリアのイタリア人街を舞台にしたおとぎ話。
ツーリスト(The Tourist)2010米 フロリアン・ドナースマルク(12.25)
    ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー、ティモシー・ダルトン
    最後の場面で「大金を掛けて整形したのがその顔?」とヒロインに言わ
    れて言葉に詰まるデップの顔が笑える。この台詞を考えたのはデップ本
    人だったりして。
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by nishinayuu | 2015-02-03 13:34 | 映画・ドラマ | Trackback | Comments(1)