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「顔だけでなく声も」  特派員メモ  ディリ(東ティモール)

☆新聞のコラム(2008.1.10朝日新聞)の韓国語訳です。原文は韓国語の下にあります。

얼굴뿐 아니라 목소리도 특파원 메모 딜리(동티모르)
6대륙, 39개국・지역의 120군데. 반기문 UN사무총장이 작년말 취임 일년을 뒤돌아보는 성명에서 늘어놓은 숫자다. 132일 동안을 UN본부밖에서 지내면서, 이렇게 많은 곳에 다녀왔다. 이 숫자에는 강렬한 자부심가 깃들여 있다.
“자네는 아시아적 가치관이 이해받지 못해서 억울한 마음이 든 적이 없는가?” 그에 따라 간 동티모르의 딜리에서 심야 인터뷰를 끝마친 후 그가 물어 왔다. “나는 취임한 후 하루도 휴식하지 않았다. 아시아의 근로의식을 갖고 들어와서 UN의 일하기 문화를 바꾸고 싶다”. 그런데 의외로 평가는 높지 않다. 그는 푸념이 아니라 곤혹을 토로하는 것처럼 보였다.
사무총장은 정말로 잘 일한다. 동티모르에서도 한나절정도의 사이에 대통령, 수상과의 회담과 의회에서의 연설, UN직원들이나 NGO와의 의견교환, 피난민캠프와 경찰학교 시찰로 쉴새없이 돌아다녔다.
그러나 같은 아시아 출신인 사무총장의 첫방문을 취재하려고 기다렸던 현지 기자들에게서는 “우리는 뒤따라 뛰어다니고 있을 뿐. 질문할 기회가 거의 없다” 라는 불만이 새어나왔다. 조금도 여유 없는 일정때문에, 취재기자들이 따라잡았을 때는 벌써 건물안으로 들어간 뒤, 라는 상황도 여러 차례 있었다.
[불언실행]도 좋다. 그렇지만 2년째에는 방문한 곳곳에서 [UN의 얼굴]의 생생한 목소리를 더 많이 들을 수 있으면 한다. (마츠시타 카요)

「顔だけでなく声も」  特派員メモ  ディリ(東ティモール)
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by nishinayuu | 2008-04-29 10:09 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)

『贋金つかい』(ジード著、山内義雄訳、河出書房)

『田園交響楽』に引き続き、2月の読書会にむけた予備読書。やはり昔の河出書房が出した「世界文学全集 25ジード」に入っている作品。
主要登場人物は、作家という設定なので作者とかなり重なると思われるエドゥワール、モリニエ家のヴァンサン、オリヴィエ、ジョルジュ兄弟、プロフィタンディウ家のベルナール、アイザス家のラシェルとローラ姉妹、ラ・ペルーズ老人と孫のボリス、作家のパサヴァンなど。舞台は主としてパリである。
モリニエ家もプロフィタンディウ家も父親は予審判事であり、家柄も生活レベルも申し分ない。しかし、この両家の子どもたちは青年期、少年期の悩みをそれぞれ抱えてもがいている。ヴァンサンは享楽的な女リリアンのもとに走ってローラを絶望の底に落とし、ベルナールは自分が母の不義の子だと知って父に絶縁状を突きつけて家出し、オリヴィエはパサヴァンの誘惑に惑わされ、という具合に。そんな彼らを少し高いところから「愛情を持って」見ているのがエドゥワールであり、物語の大部分がエドゥワールの日記という形で語られていく。ところがこれでは不十分だと思ったのか、第2部の第7章ではなんと作者がしゃしゃり出て、「作中人物についての作者の批判」というタイトルのもとにあれこれ語っている。物語の最後は「わたしは、あのカルーブ(ベルナールの弟)にとても興味を引かれている」というエドゥワールのことばで終わっていて、それまでは静かに流れていた旋律がファンファーレのように鳴り響くのだ。
この作品で特に目を引くのは、登場人物の心の動きがありありと手にとるようにわかる丹念な描写だ。たとえばベルナールが家出することを打ち明けるためにオリヴィエに話しかけようとする場面や、オリヴィエが停車場にエドゥワールを迎えに行った場面など、お互いに自分の気持ちをストレートに表現することができないせいで、思いが伝わらないどころか思いとは別の方向にずれていってしまう様子が実にうまく描写されている。細かい部分をじっくり読む価値のある作品である。(2008.2.6記)
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by nishinayuu | 2008-04-26 10:35 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

『幼年期の終わり』(A.C.クラーク著、福島正美訳、早川書房)

c0077412_9431578.jpg『2001年宇宙の旅』の作家クラークの代表作。人類の未来、あるいは、人類最後の日、人類最後の人間をテーマに描かれた、美しい彩りともの悲しい情感にあふれた作品。
プロローグで語られるのは、1970年代後半の地球。そこではソ連とアメリカが熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。はるかな宇宙に宇宙船を送り出すのはソ連が先かアメリカが先か。しかしどちらも勝者にはなれずに終わった。彼らの宇宙船より数千年分も進んだ巨大な宇宙船が飛来したのである。
第1部「地球とオーバーロードたち」で語られるのは、宇宙人と地球人とのぎこちない接触の始まり。地球人たちは自分たちの想像もできないほどに優れた知能と文明を持つ宇宙人をオーバーロード(上帝)と呼んで畏れ敬うが、彼らは地球人たちの前に姿を現さない。宇宙人側の代表カレルレンと接触できるのは地球人側の代表ストルムグレンのみであり、しかもストルムグレンはカレルレンの声を聞くだけで姿は見ることができない。
第2部「黄金時代」で語られるのは50年後の世界。オーバーロードたちがいよいよ地球人たちの前に姿を現し、地球上に平和で豊かな世界を現出させる。地球人たちは戦争も競争もなく、働かなくても豊かな暮らしを楽しめる理想世界の黄金時代を満喫する。しかしなぜかオーバーロードは、人類が宇宙に飛び出していくことだけは許さないのだった。
第3部「最後の世代」では、地球人の青年ジャンがオーバーロードの母星を突き止めようと、オーバーロードの宇宙船に潜り込んで密航し、オーバーロードの世界に到達する。しかしそれはほんとうに密航だったのか。なぜかオーバーロードは彼を静かに受け入れ、彼が意図したとおり、6ヶ月分だけ歳をとった状態で80年後の地球に送り返してくれたのだった。(2008.1.28記)
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by nishinayuu | 2008-04-24 09:43 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

「菜の花や月は東に日は西に」ほか一句


☆蕪村の俳句を韓国語に訳してみました。「月」を「満月」とすべきかどうか迷いましたが、そうすると説明が過ぎるように思えたので、月のままにしました。

菜の花や        땅에 유채꽃
月は東に         하늘 동쪽에는 달
日は西に         서쪽에는 해

憂いつつ         우울해서 오른
丘に登れば       언덕에 찔레꽃이
花茨            피어 있었네
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by nishinayuu | 2008-04-22 10:21 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)

『田園交響楽』(ジード著、新庄嘉章訳、河出書房)

c0077412_1828437.jpg2月の読書会でジードの『狭き門』を読むことになった。たいていの人が手許にある本で間に合うだろうから、というのが、担当者がこの本を選んだ理由の一つのようだ。読書会で取り上げる本は20日から30日の間に全員が回し読みできる本ということで、図書館で借りる場合は一度に数冊まとめて借りられるもの、購入する場合は店頭ですぐに手に入り価格も手ごろなもの、という制約があり、なかなか選ぶのが難しい。さて『狭き門』は我が家の場合、かつての「河出書房」の「世界文学全集25 ジード」に収まっているので、ついでに他の作品もと思い立ち、こちらの方を先に読んでみた。
日記の形で綴られた短い作品である。日記の書き手である主人公はノルマンディーの寒村で牧師をしている壮年の男。誠実で、きまじめな牧師である彼はある日、孤児になった盲目の少女を自分の家に連れて帰る。妻のアメリーは、家庭の事情を顧みない夫の身勝手とも言える慈悲心に反発や不満を覚えながらも、手の掛かる盲目の少女ジェルトリュードの身の回りの世話をする。妻のおかげで、牧師は少女を教え導くことに専心することができ、そうしているうちにいつの間にか少女を愛するようになっていく。一方、長く闇の中に閉ざされていて感情も思考も持たなかったジェルトルードも、牧師の導きで美しく賢い少女へと成長していくうちに、心の中で牧師への信頼と憧れの気持ちを育てていたのだった。だから彼女は、牧師の長男による愛の告白も退けてしまう。しかし、手術によって目が見えるようになった彼女は、それまで心の中で思い描いていた顔を、牧師ではなく、長男の顔の上に見たのだった。(2008.1.24記)

☆愛する少女の目が見えるようになることを願いながら、目が見えたあとに訪れる悲劇を予感し、実際その通りになってしまった男の哀切な物語……と要約してみると、まるでチャップリンの『街の灯』ですね。男の身分や性格、周りの状況にも全く共通点はないのですが。なお、画像は新潮文庫のものです。
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by nishinayuu | 2008-04-19 18:28 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

『異星の客』(ハインライン著、井上一夫訳、東京創元新社)

c0077412_101045.jpg1969年2月21日初版の「創元推理文庫779」で読んだ。本文769ページという分厚い文庫本で、価格は390円という安さ!某国の単行本は読んでいる最中にページが外れてしまうことがときどきあるのに、この本は製本もしっかりしている。SFファンの家人が若い頃に読んだあと、長年天袋で眠っていた本書を読もうと思い立ったのは、2006年10月に読んだ『ジェイン・オースティンの読書会』に言及されていたため。ずっと気になっていたのを今回やっと読み終わり、宿題を終えたような気分を味わっている。
さて、異星の客とは、第一次火星探検隊の学者夫婦の子として火星で生まれ、探検隊でただひとり生き残った青年、マイケル・スミス、通称マイクである。火星からきた男であるマイクは、血統としては地球人であるが、地球人とは異なる思考と、地球人にはない特殊な力を持っていた。初めのうち、慣れない地球環境の中であまりにひ弱だった彼は、学者であり作家であるジュバル・ハーショーの庇護の下に、匿われるようにして過ごす。マイクはしかし、驚くべき早さで身体能力を高めるとともに、言語を習得して次から次へと書物を読破し、精神的にも急速に成長していく。やがてマイクは、初めからずっと保護者の役割をしてきた看護婦のジリアンをはじめ、ジュバルの女性秘書たち、ジュバルの使用人の男たちに影響を与えるようになり、いつの間にか人々を保護し、導く立場へと転じていく。こうして火星から来た男マイクは、地上に一つのユートピアを出現させるのである。
「なお本書は、ヒッピー族の聖典としてアメリカにおいて、昨年度より爆発的な売れ行きを見せていることを付記しておきます。」と訳者あとがきにあり、当時の興奮がいきいきと伝わってくる。(2008.1.23記)
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by nishinayuu | 2008-04-17 10:10 | 読書ノート | Trackback(1) | Comments(0)

「思い出」 ウィリアム・アリングァム

☆英詩「A Memory」を韓国語に訳しました。各行の母音数を10に揃え、1、2,5行目、3,4行目、6,7行目が韻を踏むようにしてみました。

추억 윌리엄 앨링엄
물위에 뜨는 네 오리,
못둑에 퍼지는 잔디,
봄 하늘의 새파란 빛,
나는 구름의 하얀 빛;
그러한 작은 것들이
오래도록 남아 있네------
정겨워 잊힐 수 없네!

A Memory William Allingham
Four ducks on a pond,
A grass-bank beyond,
A blue sky of spring,
White clouds on the wing;
What a little thing
To remember for years
To remember with tears!

思い出  ウイリアム・アリングァム (松浦暢訳)
池には 四羽のあひる
むこうは 草の堤
春の 青空
浮かぶ しら雲
ささやかな ことながら
いく年も こころにのこる
涙ぐみ こころにのこる
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by nishinayuu | 2008-04-15 10:40 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)

『ガール』(奥田英朗著、講談社)

c0077412_11351775.jpg「ヒロくん」「マンション」「ガール」「ワーキング・マザー」「ひと回り」の5編からなる短編集。主人公はいずれも、東京にある会社で総合職として働いている30代の女性。著者は男性名を名乗っているけれど、実は女性?と思わせるほど女っぽい発想、反応、にあふれていて、その巧みさに感服したり、ときにはあきれたりしながら、かる~く読める。
実は私は会社勤めの経験がないので、どの話も実体験とは結びつかない。それでも身近に、「ヒロくん」のように屈託のない男性と暮らす女性を見ているし、「マンション」にあるような、[パノラマの夜景、日曜日には神宮外苑を散歩して]というマンション生活をしている女性も知っている。もちろん「ワーキング・マザー」の孝子のように、職場では子どもや家庭をちらつかせることは絶対にしたくない、という女性も知っているので、どの話もムリに作ったものではないことがわかる。特に、[ヒロくん]の中で、主人公がトイレに駆け込んで泣く場面は、実際にそれをやったことがある人から聞いているので、思わず笑ってしまった。笑う場面ではないのだが。 主人公たちはいずれも、理不尽な男社会の中でもがきながらも成長していく。30代に限らず、働く若い女性たちへの応援歌とも言える作品である。(2008.1.17記)
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by nishinayuu | 2008-04-12 11:35 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

『The Alchemist』(Paulo Coelho著、 Harper Perennial)

c0077412_10333839.jpgブラジルの作家パウロ・コエーリョによる、詩的で絵画的で哲学的な物語。簡潔で平易な文で綴られた平明なストーリーの中に、心に響く文が一杯詰まった作品である。
スペインはアンダルシアの草原で羊飼いをしている少年サンチャゴはある日、ピラミッドの傍らに宝物が埋まっている、という夢を見る。羊飼いであることになんの不満もなく、むしろ誇りを持って暮らしていた少年は、しかしその夢が気になり、ジプシーの女占い師のことばに押されるように旅に出る。少年の旅をさまざまな人が見守り、導く。「王様」、ガラス工芸の親方、イギリス人、そしてアルケミスト……。こうした人々の語ることばに耳を傾けながら、少年は海を渡り、砂漠を越える旅を続ける。お金を奪われたり、一所で足止めされたり、捕らわれたり、といった苦難に出遭いながら。また、愛する女性との出会い、というすばらしい経験もしながら。ピラミッドに秘められた宝を探す少年の旅は、いつしか、心の奥に秘められた宝を探す旅となっていく。(2008.1.14記)
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by nishinayuu | 2008-04-10 10:37 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)

倭建命 その5 弟橘(オトタチバナ)ひめ

☆『古事記』の再話とその韓国語訳です。

倭建命(ヤマトタケルノミコト)が走水(ハシリミズ)の海を渡るとき、その海峡の神が波を起こして舵の自由を奪ったので、船は進むことができなかった。すると妻の弟橘ひめがこう言ったのだよ。
「私が御子のかわりに海中に入りましょう。御子は天皇に与えられた任務を果たして、天皇にご報告なさいませ」
海の上に菅畳(スガタタミ)八枚、皮畳八枚、絹畳八枚を敷いて、その上に下りて座った。すると荒波がひとりでにおさまって、船は無事に進むことができた。その折に弟橘ひめは次のような歌を歌ったのだよ。

さねさし 相模の小野(サガムノオノ)に燃ゆる火の 火中(ホナカ)に立ちて問ひし君はも(相模の思い出の野、その燃え上がる火の中で、私の身を案じてくださった我が夫よ)

それから七日のちに、弟橘ひめの櫛が海辺に流れ着いた。それで、その櫛を拾い上げて御陵(ミササギ)を作って納めたそうだ。

오토타치바나-공주
야마토타케루-미꼬토가 하시리미주-바다를 건너갈 때, 그 해협의 신이 파도를 일으키면서 배의
진행을 방해했기 때문에, 배는 나아갈 수 없었다. 그러자 야마토타케루의 아내인 오토타치바나-공주가 이렇게 말했단다.
“제가 당신을 대신하여 바다속으로 들어가겠습니다. 당신은 천황께서 명령하신 임무를 완수하시고, 그것을 천황께 보고하십시오”
그녀는 물결위에다 사초로 만든 깔개 8장, 가죽-깔개 8장, 비단-깔개 8장을 깐 뒤 그 위에 내려앉았다. 그제야 거친 파도가 저절로 잔잔해져서 배는 무사히 전진할 수 있었다. 그 때 공주는 이 같은 와카를 읊었단다.

나의 추억의 사가무의 들판이여 높이 오르는 불길속에서 내 안부 염려해주신 당신이여

이레날에 공주의 빗이 바닷가에 표착했 거든. 그래서 사람들이 그 빗을 주워다가 무덤을 만들고 그안에 넣었다고 한다.
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by nishinayuu | 2008-04-08 10:05 | 再話 | Trackback | Comments(0)