2017年 11月 24日 ( 1 )

『나의 문화유산답사기 12』(유홍준)


c0077412_09390572.jpg『私の文化遺産踏査記 12』(兪弘濬)


本書はシリーズの12巻目で、日本編4巻を別にして韓半島に限定すれば8巻目の踏査記となる。全体は3部構成になっており、次の各地の踏査記録が綴られている。


第1部 寧越酒泉江と淸泠浦

酒泉江の邀僊亭、法興寺から金サッカの墓まで、淸泠浦と端宗の荘陵


2部 忠州湖畔:堤川・丹陽・忠州

淸風 寒碧楼、丹陽8景、旧丹陽から新丹陽へ、永春温達山城と竹嶺古道、堤川義林池 から忠州牧渓渡しまで、中原高句麗碑から弾琴臺へ


3部 南漢江の川辺の廃寺址

原州居頓寺址・法泉寺址と忠州青龍寺址、原州興法寺址と驪州高達寺址、驪州神勒寺


巻頭言「南漢江に沿って臥遊するために」によると、今回の踏査コースは45日あれば充分に巡ることができるが、23日を1回と日帰り1回に分けて行くのがお勧めだとか。本巻には申庚林や鄭浩承など南漢江に縁の深い詩人の作品もたくさん紹介されているが、それらは著者が意識して選んだというよりは詩自体が踏査記に入れるよう働きかけてきたものだという。そして巻頭言の最後は次のように結ばれている。


何はともあれまた1巻の踏査記を著してみると、大きな宿題をやりおおせた晴れ晴れした気持ちと共に、次の踏査記への重圧が始まる。この踏査記シリーズがいったい何巻になり、どこまで行くのかは私も考えないことにした。ただ、次の踏査記は「ソウル編」であると伝えておいて、すでにもう踏査場所を一つずつ巡っている。次回また会うことをお約束し、どうぞこの本と共に幸せな旅となりますようにと願っている。

東洋画において山水画は、5世紀の南北朝時代の画家・宗炳が歳をとってもはや山に登るのが辛くなるや、山水画を描いておいて寝ながら見て楽しんだところから生まれたという。これを寝て楽しむということから臥遊という。私の踏査記が必ずしも現場に行ってみなくてもソファにゆったりもたれて読書するもう一つの臥遊となることを願っている。


2017.9.30読了)



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by nishinayuu | 2017-11-24 09:50 | 読書ノート | Trackback | Comments(1)