『時の“風”に吹かれて』(梶尾真治著、光文社)

c0077412_13243396.jpg11の作品からなる短編集。それぞれの作品が最初に載った場所を見ると、その作品の傾向が大体わかるので、以下に作品名と初出場所を挙げる。
『時の風に吹かれて』――「SF Japan」2005年冬号。
『時縛の人』――『異形コレクション 時間怪談』(1999年5月 廣済堂文庫)
『柴山博士臨界超過!』――『異形コレクション 悪魔の発明』(1998年5月廣済堂文庫)
『月下の決闘』――『SFバカ本 彗星パニック』(2000年2月 廣済堂文庫)
『弁天銀座の惨劇』――「小説宝石」006年6月号
『鉄腕アトム/メルモ因子の巻』――デユアル文庫編集部編『手塚治虫COVERエロス編』(2003年5月 徳間デユアル文庫)
『その路地へ曲がって』――『異形コレクション 魔地図』(2005年4月 光文社文庫)
『ミカ』――「小説宝石特別編集 英雄譚」(2005年10月)
『わが愛しの口裂け女』――『平成都市伝説』(2004年10月 中央公論社C★NOVELS)
『再会』――『異形コレクション 教室』(2003年9月 光文社文庫)
『声に出して読みたい事件』――「西日本新聞」005年1月17日付

初めの2編はタイムトラベルもの、続く3編は怪力/異能の女性に振り回される男たちの話、次がアトムの「エロス編」、『ミカ』はエロス+怖い女たちの話。そして『その路地へ曲がって』『口裂け女』『再会』はしみじみと心に染みる話である。『声に出して読みたい事件』でちょっと笑って、気持ちよく本を閉じることになる。(2008.6.11記)
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by nishinayuu | 2008-08-26 13:24 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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