『デルフィニア戦記18 遙かなる星の流れに 下』(茅田砂胡著、中央公論社)

c0077412_1010362.jpgデルフィニアの物語が大団円を迎える。タンガとの戦いは、おそらくおおかたの読者の予想通り、ナジェックの死であっさり終わる。パラストの場合はタンガほどあっさり行かず、くせ者のオーロンの面目躍如という感じの見せ場が用意されているが、決着をつけるのはやはり、文字通りこの世のものではない戦女神のリイである。そしてこれを最後にリイは、デルフィニアを、心を許した友であるウォルの元を去る。同道を望んだシェラを伴い、相棒のルウと自分の本来の世界に戻るために。
この巻では、リイの意外な素性が明らかになる。一方、デルフィニアの世界で活躍した人物の中で、いちばん大きく成長し、変化していったシェラが、ほんとうに「月」なのかどうかは明らかにされないまま終わっている。もしかしたら作者はまた別の「リイたちの世界の物語」を用意しているのかもしれない。(2008.1.16記)
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by nishinayuu | 2008-03-27 10:10 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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