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『うつくしく、やさしく、おろかなり』(杉浦日向子著、筑摩書房)

c0077412_10425284.jpg副題――私の惚れた「江戸」。読書会「かんあおい」2008年1月の課題図書。
あちこちの雑誌、週刊誌に掲載された文を集めて、大きく3つの章にまとめて構成したもの。江戸に関する知識がびっしり詰まった、おもしろくて為になる読み物である。
「神田八丁堀」というのは架空の地名である、という話に始まり、戯作、江戸の文化を創った泰平の逸民、粋と野暮、男と女の江戸事情、タイプによってわけた江戸の美女、江戸前寿司のほんとうの意味、そば事情、豆腐事情、などなど、江戸の町と人々の暮らしがこと細かに、温かい目で語られている。圧巻は「男と女の江戸事情」の段。「三行半の実態は、亭主が強制的に書かされたもの」という導入に続いて、男と女を詠んだ川柳がずらっと掲げてあり、したたかであっけらかんとした庶民の姿がいきいきと伝わってくる。(2007.12.17記)
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by nishinayuu | 2008-02-24 10:43 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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