『英国の最後の家族』(マット・ヘイグ著、天野隆司訳、ランダムハウス講談社)

c0077412_9403524.jpg「人間の家族はもろく壊れやすいが、たぐいまれな美しい存在である」という「ラプラドールの誓約」を信奉しているラプラドール犬プリンスが語る物語。飼い犬、野良犬の生態や、犬たちの交流、犬の気持ち?も描かれているが、主題は飼い主であるアダム一家の姿である。形としては『吾輩は猫である』の犬ヴァージョン風ではあるが、内容は笑いとは無縁。プリンスは犬生の師である同じラプラドールのヘンリーに導かれながら、深刻な崩壊の危機にあるアダム一家を守ろうと懸命に努力するのだが、小さな一匹のラプラドールの力では守りきれないほどに、人間の家族の崩壊は進んでいくのだった。(2007.11.4記)

☆動物は苦手です。猫ならまだしも犬は全然ダメなので、プリンスにもシンパシーが持てず、したがってこの作品を楽しむこともできませんでした。犬好きの人の意見を聞いてみたいものです。
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by nishinayuu | 2008-01-22 09:40 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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