『黄泉がえり』(梶尾真治著、新潮社)

c0077412_11173942.jpgある日突然、九州は熊本市を中心に、死者がよみがえる現象が発生する。児島雅人の父親・政継、彼の会社の元社長、見習社員の中岡秀也の兄・優一、中岡が思いを寄せる相楽玲子の夫・周平、スーパースターだった歌手のマーチン、天才的ギタリストだった青葉由高、いじめが原因で自殺した中学生・山田克則。みな、死んだ時のままの姿・年齢でよみがえってきて、その数は数ヶ月のうちに2万人以上に達する。はじめは大混乱に陥った市役所、市議会、マスコミにも、この怪現象は徐々に受け入れられていく。よみがえった人たちの共通点は、その人に会いたいと強烈に願っていた人がいたことだった。彼らは彼らに思いを寄せる人びとの意思によってよみがえり、あらためてこの世で生き始めたのだったが……。(2007.7.24記)

☆私にとっては2年ほど前に読んだ『クロノス・ジョウンター』に次いで2冊目の梶井真治です。ひところかなり話題になった作品だとは、家人に言われるまで全然知りませんでした。『クロノス・ジョウンター』がよかったので、図書館で梶井真治を探していたらこの作品に行き当たったのでした。期待通り楽しく読めました。
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by nishinayuu | 2007-09-27 11:17 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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