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『恐怖の谷』(コナン・ドイル著、内田庶訳、偕成社)

c0077412_15533461.jpg読書会「かんあおい」2007年8月の課題図書。
第一部で事件の予告、事件の発生、そして事件の解決までが語られる。つづく第二部で事件の原因となった過去の出来事が語られ、エピローグで締めくくられる。『緋色の研究』とよく似た構成である。
第一部の冒頭に暗号が登場し、さらに死体のそばに謎の文字と数字の書かれた紙切れが落ちているところ、いかにも怪しい人物が犯人ではなくて、意外な人物が犯人だった、というところなど、典型的でわかりやすい探偵小説である。と思ったら、第二部は最後の最後まで、肝心の人物の正体がわからなかった。推理小説はわりあい読み慣れているはずなのに、すっかり騙されてしまったが、そのおかげですっきり爽やかな気分になれた。エピローグではホームズがいずれはモリアーティ教授と対決するであろうことが暗示される。(2007.7.4記)

☆中学時代にホームズのファンになって以来、いろいろ読んだつもりでしたが、この作品は今回が初めてのようです、たぶん(曖昧な笑い)。この作品は、今までいちばん気に入っていた『緋色の研究』と同じくらい気に入りました。なお、画像は河出書房のものです。
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by nishinayuu | 2007-09-05 15:53 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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