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『林住期』(五木寛之著、幻冬舎)

c0077412_10331146.jpg読書会「かんあおい」2007年7月の課題図書。
週刊誌などに掲載されたものをまとめた本。「林住期」ということばの由来を述べた冒頭の部分だけは書き下ろしということだが、繰り返しが多くて読みにくい。ここはとばして、次の章から読んでも「林住期」の意味はわかる。要するに、自分を育てる「学生期」と、子供を育て、家族のために働く「家住期」のあとにくる、自分の興味によって生きる時期を「林住期」と呼ぼう、ということなのだ。呼び方はともかく、ほぼ50歳~75歳の人たちや、その手前の人たちに、こんな生き方はいかが、とひとつの指針を示そうという親切な本である。しかし、「林住期」について述べた部分よりも、口呼吸の害について述べた「息は鼻から、食物は口から」や、「韓国からインドへの長い旅」など、「林住期」とは直接関係のない部分の方がむしろおもしろく読める。(2007.6.24記)

☆瀬戸内寂聴が「世の中にはインドに呼ばれるタイプと呼ばれないタイプの2種類の人間がいる」というのを聞いて、一度しかインドに行っていなかった五木は、自分は呼ばれないタイプの人間だと思っていたのだそうです。2005年に再びインドに行ったあとでは、もちろん「呼ばれるタイプだった!」と思ったわけですよね。と、ここまではいいのですが、じゃあ、一度も行っていない私のような人間は「世の中の人間」の範疇にも入らないということ?
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by nishinayuu | 2007-08-30 10:26 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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