『いいなづけ 上』(A.マンゾーニ著、平川祐弘訳、河出書房)

c0077412_1139216.jpg副題に「17世紀ミラーノの物語」とあり、17世紀の20年代の北イタリアが舞台となっている。
物語は――コモ湖畔の村の司祭アッポンディオは、村の若者レンツォといいなづけルチーアの結婚式を挙げてはならぬ、と与太者に脅される。ルチーアに横恋慕した領主ロドリーゴのさしがねだった。小心者の司祭は結婚式の先延ばしで切り抜けようとし、レンツォ側は司祭の不意を突いて式を成立させてしまおうと画策する。しかしこの企ては失敗して村に早鐘が鳴り渡り、ふたりは追われる身となるが、よき理解者である神父の助けを得て、レンツォはミラーノに逃れ、ルチーアは修道院にかくまわれる。こうして別れ別れになった若いふたりには、それぞれ試練の日々が待ちかまえていたのだった。(2007.6.18記)

☆地形説明や人物描写の緻密さ、語り口のおもしろさ、巧みな筋運びで、第1章からこの物語の世界の虜になってしまいました。450ページという長さなのにあきさせません。私は基本的に長い物語が好きなので、まだ中巻と下巻があると思うとわくわくします。
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by nishinayuu | 2007-08-04 11:58 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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