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『内なる宇宙 上』(J・P・ホーガン著、池央耿訳、創元SF文庫)

c0077412_11492939.jpg『星を継ぐもの』に始まるシリーズの第4部。
プロローグにおいて前3部作の概要が語られており、21世紀の世界でも存在していることになっていたソ連について、「ソヴィエト連邦の崩壊を機に防衛産業の再編成が進み、宇宙探査計画は息を吹き返した。国際協力が実ってついに外惑星にまで行動範囲を広げた人類は……巨人種は初めてその遺物が発見された木星最大の衛星ガニメデにちなんでガニメアンと呼ばれるようになった」となっており、ガニメアン発見の時点ですでにソ連は崩壊していたという形にさりげなく修正されている。
さて、ジェヴレン世界を支配していた人物が排除され、支配の道具として使われたコンピューター・ジェヴェックスが遮断されたあとのジェヴレンは混迷をきわめていた。怪しげな宗教者たち、自助努力という概念を持たない民衆、闇の商売を手がける連中などを前にして、統治を任されたガルースたちガニメアンはなすすべを知らない。そこで、同じ人類であるハントたちがジェヴレン社会再建を手伝うことになる。ハントがアヤトラと名付けた、ジェヴレン人の中に紛れ込んでいる異人たちの正体は? ジェヴレン人が拠点とする謎の惑星アッタンとは? これらの謎を解くために奔走するハントたちの強力な協力者は、チューリアンのコンピューターであるヴィザーと、シャピアロン号の愛すべきコンピューター・ゾラックである。(2007.6.6記)
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by nishinayuu | 2007-07-21 11:04 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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