『莓畑』(申京淑著)

c0077412_13342960.gif『딸기밭』(신경숙著、문학과 지성사)
2000年2月28日に刊行された短編集で、6つの作品が収められている。
特に印象に残ったのは以下の二ぱるての三つ。
「今、私たちの傍らにだれがいるのか」――子どもを亡くした若い夫婦。悲しみの表現方法がちがっていたために心まで離れてしまっていた。子どもの死から一年後、二人は同時に死んだ子どもの気配を感じ、初めて心をひとつにして子どもを悼み、互いの心情を理解する。子どもの魂が二人の心をほぐしに訪れたのだ。(最後についている説明的な部分はないほうがいい。)
「あの人が知らない場所」――湖畔にテントを張って釣りをしながら語り合う、自分の子どもをもてなかった母親と、子どもを妻に託して離婚した息子。(しみじみとした、味わい深い作品。)
「別れの挨拶」――豪雨による土砂崩れに呑み込まれて死んだ「わたし」の魂が、友人たちのもとを訪れて、ひとりひとりに最後の別れの挨拶をする。(「わたし」の切実な思いが胸に迫る。)
(2007.5.16記)
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by nishinayuu | 2007-06-25 13:34 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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