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『越境の時 一九六〇年代と在日』(鈴木道彦著、集英社新書)

プルーストの長編小説『失われた時を求めて』の個人全訳(全十三巻、集英社)で名高いフランス文学者による回想記。1960年代から70年代にかけて、在日の人権運動に深く関わった著者が、当時よりさらに悪化している日本の「無反省史観」の作ろうとする醜悪な「美しい国」の陰で、それに同意しないであろう人々に伝えるために記した歴史的証言である。
各章のタイトルは以下の通り。
第一章:なぜ一九六〇年代か――アルジェリア戦争をめぐって
第二章:李珍宇と小松川事件
第三章:日韓条約とヴェトナム戦争
第四章:金嬉老事件
第五章:金嬉老裁判
(2007.5.6記)

☆フランス文学の研究者であると同時に「アンガージュマン」の人である著者のすばらしさに圧倒されました。脳みそも、実践力もない私としては、せめて著者のメッセージをしっかり受け止めなくては、と思ったのでした。
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by nishinayuu | 2007-06-13 10:25 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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