『星を継ぐもの』(ジェイムズ・P・ホーガン著、池央耿訳、創元SF文庫)

c0077412_1533532.jpg現代ハードSFの騎手ホーガンの処女作。
プロローグは……荒涼とした世界をさまよう赤い宇宙服の男と、相棒である青い宇宙服の巨人。赤い服の男は力尽きて今まさに息を引き取ろうとしている。青い服の巨人は相棒に別れを告げたあと、目の前に立ちはだかる尾根を上りはじめる。
2027年のある日、月面調査隊が赤い宇宙服を着た死体を発見する。C14法による年代測定で、その死体は5万年前のものと判明する。しかし、人間が5万年前に月に行ったはずはないし、異星人なら人間とそっくり同じであるはずはない。月で発見されたことからルナリアンと名付けられたこの男の正体を解明するために、様々な分野の学者たちがヒューストンの国連宇宙軍本部に集められる。ひとつの疑問が解決されると、それによってさらに新たな疑問が生じる、という具合で、謎は深まるばかり。さらに、木星の衛星ガニメデで、明らかに地球のものではない巨大な宇宙船と、その巨大な乗組員ガニメアンが発見されるに至って、事態はさらに混乱する。
この作品には現在4編の続編があり、邦訳『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』『内なる宇宙上・下』がいずれも創元社から出版されている。(2007.5.2記)

☆終盤で、事態が驚くべき展開を見せてひとまずの解決を見るまで、どきどきワクワク、と興奮のしっぱなしでした。サイエンスに詳しくなくても充分に楽しめる内容です。ところで、プロローグに出てきた巨人のコリエルはガニメアン?それともただのLサイズのルナリアン? どうしても続きを読まないと。
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by nishinayuu | 2007-06-11 14:35 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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