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『クレーン男』(ライナー・チムニク:文と絵、矢川澄子訳、パロル舎)

c0077412_15232245.jpg貨物駅の駅前に据え付けられた貨物積みかえ用のクレーンを操作する係になった男が、クレーン係の仕事を愛するあまりクレーンの上に住み着いてしまう。賑やかだった町が次第に変化し、クレーンの下に水が押し寄せ、最後には大海の中に孤立してしまっても、男はクレーンの上で生きていく。クレーンを動かすことはなくなっても、海を照らす灯台守として、男はクレーンの上に居続ける。唯一の話し相手の鷲とともに鮫と戦ったり、瓶に詰めた手紙で遠くの人と交流したりするが、鷲も男も寂しさと時間ののろさに苛まれるようになる。やがて水は少しずつ引いていき、人々が戻ってきて、クレーン男とクレーンにも新しい運命が訪れる。(2007.3.30記)

☆『セーヌの釣り人ヨナ』と同じく絵がいっぱい入った大人用の寓話物語です。物語の最後に『ナルニア物語』のアスランを思わせるようなライオンも登場します。
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by nishinayuu | 2007-04-30 11:25 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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