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『セーヌの釣りびとヨナス』(ライナーチムニク:文と絵、矢川澄子訳、パロル舎)

c0077412_15215490.jpgパリのセーヌ川で釣りを楽しむ人々の描写で始まり、やはりパリのセーヌ川で釣りを楽しむ人々の描写で終わる。この2つの場面の文章は全く同じで、絵は全く違っている。2つの場面の間には、釣り人ヨナがパリから追われ、世界を遍歴し、釣りの王様とまでいわれるようになり……といった波瀾万丈の物語がある。
見開きの右のページに文、左のページにペン画、という構成。グレーがかった色の紙が使われており、ちょっとおしゃれなおとな向きの絵本である。(2007.3.27記)

ライナー・チムニク(巻末の著者紹介より):1930年、上部シュレジェン地方ボイテン(原ポーランド領)生まれ。ミュンヘン在住。主な作品は、『クレーン男』『タイコたたきの夢』『いばりんぼの白馬』など。いずれの作品も、簡潔な絵と文章で独特の世界を構築しており、寓意性が高く、批評精神とユーモアがあふれている。
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by nishinayuu | 2007-04-28 10:41 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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