『The Perfect Summer』 (Luanne Rice著、 Bantam Books)

c0077412_1519359.jpgアメリカの大西洋岸、コネティカットの海辺に住む一家の、ある夏から翌年の夏までの物語。三人の子どもたちの父親であるシーンが、ある日とつぜん消えてしまう。数日後、死体となって発見されたシーンは、勤め先の銀行で不正を働いていたことが判明する。その日から、母親のベイと子どもたちの嵐のような日々が始まる。子どもたちにとって完全無欠のすばらしいパパだったシーンは、ベイにとっては妻を愛することをやめた不実で身勝手な夫だった。けれど、子どもたちの愛する父親像を崩したくないベイは、親友のタラに励まされながら奮闘する。ベイが子どものころにあこがれていた男性・ダンとの再会。ダンの娘と、ベイの長女との交流。シーンの死に疑念を抱いたFBI捜査官による地道な捜査。などなどいろいろな出会いや出来事があった末に、子どもたちはパパが完全な人間ではなかったことを悟り、ベイはベイで、夫が自らの過ちに気づいてやり直そうとしていたことを理解するようになる。幸せだった夏は一瞬にして消えてしまったが、やがて来る新しい夏がすばらしい夏になりそうな予感とともに物語はおわる。(2007.3.25記)

☆物語の主眼は夫を失った妻、父親を失った子供たちがいかにしてその喪失を克服していくか、にあります。FBIの捜査官が登場しますが、この人、あまり事件の捜査には役に立っていません。後半のクライマックスの事件現場にも、駆けつけ損なっていますし。感じはいい人なのですけれどね。
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by nishinayuu | 2007-04-22 11:17 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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