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『しゃばけ』(畠中恵著、新潮文庫)

c0077412_15171051.jpg「愉快で不思議な大江戸人情推理帖」とカバーの惹句にある。のっけから、真っ暗闇の中で不気味な殺人者に後をつけられる、というコワ~イ場面を読まされるので、心臓の弱い人はやめておいたほうがよい。そこを乗り越えると、確かに愉快で不思議なお話が楽しめる。
主人公は江戸有数の廻船問屋の一人息子・一太郎で、虚弱体質の17歳。いちおう薬種店の主ということになっているが、実際に店をとりしきっているのは番頭と仁吉。この仁吉と、廻船問屋をとりしきっている佐助は、一太郎が5歳の時に祖父が連れてきた一太郎の世話係であるが、実は人間ではなく妖(あやかし)である。一太郎の周りにはふたりの他にも大小強弱様々な妖がいて、一太郎は彼らを話し相手、遊び相手にして暮らしている。他の人間には見えない妖たちが、なぜ一太郎には見えるのか、見えるだけではなく、なぜ仲良くやっていけるのか、が物語のなかで徐々に明かされていく。(2007.3.16記)

☆江戸ものは雰囲気が苦手で、ほとんど読まないのですが、身近にいる若い女性が強力に勧めるので、読んでみました。推理ものも妖も嫌いではないので、まあ面白く読めましたし、続きも読みたくなりました。肩のこらない、とにかく読みやすい本です。
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by nishinayuu | 2007-04-10 11:15 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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