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『春になったら莓を摘みに』(梨木香歩著、新潮社)

c0077412_17255552.jpg4冊目の梨木香歩で今回はエッセイ。
若き日にイギリスに渡った著者が、寄宿先の女主人として出会ったウエスト夫人。著者はこの聡明で闊達な女性のもとで愉しく豊かな学生生活を送り、20年後にまた渡英して交流を続けている。物事や人間を見る際の、公平で偏見のないあくまでも温かい目、信念を貫き、精力的に行動する精神力などを、著者はウエスト夫人との交流を通して学び、深めていったのであろう。小説では表に現れてこない著者の考え方や人柄がよくわかり、隠れ梨木ファンとしては得るところが多かった。(2006.12.12記)

☆ウエスト夫人の家の雰囲気は『村田エフェンディ滞土録』のディクソン夫人の家のそれとよく似ています。イギリスと土耳古、現代と19世紀末~20世紀初頭、という違いはありますが。
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by nishinayuu | 2007-02-03 09:19 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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