『村田エフェンディ滞土録』(梨木香歩著、角川書店)

c0077412_20214573.jpgイスタンブールの匂い、色、音が生き生きと伝わってくる物語である。主人公は同じ著者の『家守物語』に名前が出てくる村田エフェンディ。
物語を要約すると――1890年、和歌山沖で土耳古のフリゲート艦・エルトゥール号が遭難するという出来事があった。このとき地元の人々が献身的に救助活動をしたことに感激した土耳古が、日本の学者を招聘することになり、選ばれたのが村田だった。彼は土耳古で英国人のディクソン夫人、独逸人のオットー、希臘人のディミトリス、そして土耳古人のムハンマドゥと親しく交わり、様々な異文化体験に加え、摩訶不思議な体験もする。土耳古で革命が起こり、やがて第一次世界大戦へと世界が大きく動くのは、村田が日本に戻ってから数年後のことである。

☆この作者の『家守綺譚』と同じく、これも「蘊蓄系」(こんな言葉はありませんよね)の作品です。もちろん「エフェンディ」の意味も物語の中でちゃんと説明されています。けれども、イスタンブールがなぜスタンブールとなるのかは説明がありません。インターネットで調べてみましたが、わかりませんでした。どなたか、教えてくださると嬉しいのですが。
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by nishinayuu | 2006-11-24 22:56 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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