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『ゲド戦記1 影との戦い』(アーシュラ・ル・グウィン著、清水真砂子訳、岩波書店)

c0077412_17505142.jpgかなり前に1976年代四刷発行の「岩波少年少女の本」で読んだが、すっかり内容を忘れてしまったので、このたび再読した。著者が構築した壮大なファンタジーの世界アースシーには、伝説や伝承歌があり、様々な言語、様々な人種が存在する。もちろん詳細な世界地図も存在する(これはこの種の物語には不可欠の要素でもある)。『ゲド戦記』は、この世界の片隅に生を受けたゲドが、高慢な少年から思慮深い「全き人間」へと成長していく過程を描いた物語である。物語の冒頭に、物語の展開を暗示するような次のことばがかかげられている。
ことばは沈黙に/光は闇に/生は死の中にこそあるものなれ・飛翔せるタカの/虚空にこそ輝けるごとくに
格調の高い訳文が物語をより荘重なものにしている。
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by nishinayuu | 2006-11-16 17:35 | 読書ノート | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from piece of lif.. at 2011-01-09 09:16
タイトル : ゲド戦記 1 影との戦い 著:Ursula K. Le ..
ゲド戦記 1 影との戦い 著:Ursula K. Le Guin(アーシュラ・K. ル・グウィン) 翻訳:清水 真砂子 内容は、 魔法使いゲドの生涯とアースシー世界の光と闇を描く壮大な物語の第1巻。 不思議な力を持つ少年ゲドは、 真の魔法を学ぶためローク学院に入る。 進歩は早かった。得意になったゲドは、 禁じられた呪文を唱えてしまう…。 (Amazon参照) ジブリで映画化する以前に、本書を読んでいて ジブリでのアニメーション映画化を知った時には かなりテンションが上...... more
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