『ある殺意』(P.D.ジェイムズ著、青木久恵訳、早川書房)

1963年に刊行された、ダルグリッシュ警視シリーズの初期の作品。ジェイムズが得意とする病院もの、看護婦もののひとつで、ロンドンの診療所で起きた密室殺人事件を扱っている。被害者は、死の直前に病院内のなにかの不正をつかんでいたらしいボーラム事務長で、人に好かれるタイプの女性ではなかったようなのだが、怪しい人物はなかなか浮かび上がらず、捜査は難航する――という具合。
あらゆることが同じような比重で語られていて、推理に役立ちそうなヒントや伏線らしきものが見あたらない(読み方が悪い?)。読者としては推理の楽しみを奪われたままつきあわされる感じがする。
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by nishinayuu | 2006-10-19 10:58 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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