『誰がヴァイオリンを殺したか』(石井宏著、新潮社)

c0077412_203257100.jpgミステリーのような衝撃的なタイトルだが、ヴァイオリンの誕生から現在までの歴史を辿りつつ、ヴァイオリンと関わった演奏家や作曲家のエピソードをふんだんに盛り込んだ、おもしろくてためになる物語。
「ストラディヴァリウスの値段は骨董品としての値段である」とか、「19世紀のヴァイオリンは悪魔が人をたぶらかすために発明したようなすばらしい音だった。そして今、我々が聞いているのはその魅力をすっかり失った屍のような音である」というはっとするような指摘が随所にある。「悪魔のヴァイオリン弾きパガニーニ」の章が圧巻。
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by nishinayuu | 2006-10-05 16:27 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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