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『錆びる心』(桐野夏生著、文春文庫)

c0077412_2243910.jpg短編集。「虫卵の配列」「羊歯の庭」「ジェイソン」「月下の楽園」「ネオン」「錆びる心」の6作品がが収録されている。
「月下の楽園」はサキの作品に通じるものを感じさせる。他の作品もそれぞれ趣向が凝らされていて楽しめるが、精神的に弱っているときには読めないだろうという気がする。
これとほぼ同時に読んだ同じ作者の『天使に見捨てられた夜』(講談社)は、上記の作品とはがらりと趣向の違う推理小説。女探偵・松野ミロがかっこよすぎなくていい。血みどろの場面がないのもいい。

☆サキ(Saki 1870~1916)はスコットランドの作家。本名はHector.H.Munroといい、O.Henryと並び称される短編の名手。風刺の効いた、ブラックユーモア的な作風が特徴。
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by nishinayuu | 2006-08-10 22:36 | 読書ノート | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from 地下鉄風 at 2006-10-07 21:50
タイトル : 暗く深い短編は上手いなあと思う
『錆びる心』(桐野夏生著、文春文庫) 桐野夏生「錆びる心」読了。 なかなか、切れる感じの短編集。ミステリとかエンターテインメントというより現代文学方面である。 「ジェイソン」とか「ネオン」のような軽い感じのは、あんまり上手くないと思うが、表題作のような暗く深い短編は上手いなあと思う。 あと、「虫卵の配列」は夢オチの一種だが、夢の部分がなかなか鮮やかだと思う。 ... more
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