『トト』 (キムサンファ著)

c0077412_1553356.jpg『또또』( 김상하著、 임근우絵、 열매출판사)
副題は「おんぼろ横町の小さな哲学者」。「トト」は主人公の少年の通称で、「また、また」という意味。この少年が生まれるときに父親が、貧しいのにまたまた子どもか、とあきれて発したことばが通称になってしまったもの。
働き口がなくて酒浸りになっている父親、経済的にも精神的にも一家の支えになっている物静かで温かい母親、ちょっと悪ぶっている兄、勤め先の中年男と恋愛中の姉。そんな家族に振り回されながらも家族を気遣うできのいい末っ子のトト。兄が親に反発しているときも敬語で話しかけるという言語習慣や、庶民の暮らしぶりなどがわかっておもしろい。
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by nishinayuu | 2006-08-06 20:51 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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