『吉里吉里人』(井上ひさし著、新潮社)

c0077412_15453344.jpg話題になっていた頃に読み損ねてずっと気になっていた本。登場人物たちがめったやたらに有能で、しかもなぜかかなり卑猥。そんな登場人物たちが繰り広げる「吉里吉里国」の建国と挫折の顛末記。ストーリー展開はしっちゃかめっちゃかなのに、細部の描写や物事の解説が念入りで、読ませる。
とくに吉里吉里国の公用語である吉里吉里語については、発音記号入りで詳細に解説されており、そこのところがいちばんおもしろかった。しっかり吉里吉里語を勉強し、吉里吉里人たちとつきあっていれば、読み終わる頃には吉里吉里語がけっこう話せるようになる(!?)。

☆小説の中で言語が詳しく解説されている、ということでは George Orwell Animal Farm も同じですね。Orwell も井上ひさしも、言語解説の部分に相当入れ込んでいて、それを楽しんでいることは確かだと思います。
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by nishinayuu | 2006-07-17 22:14 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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