韓国の詩 「慕竹旨郎歌」 得烏谷
2017年 06月 21日
新羅時代に詠われた「郷歌」という詩の中のひとつで、みなに慕われた花郎・竹旨郎を詠んだもの。原文は「郷札」(万葉仮名とよく似た方式で漢字表記された文)で書かれており、いろいろな現代語訳がある。ここでは兪弘濬の『踏査記』に出ている訳を使った。
過ぎ去りし春 返り来ざれば
なべて空しく 憂いぞ深き
匂やかなりし そのかんばせに
今や衰え 見え初むるなり
しばしなりとも あいまみえたし
慕わしききみ 辿る旅路は
草深き地に 伏す夜もあらん
간 봄 그리워하매
모든 것이 서러워 시름하는데
아름다움을 나타내신 얼굴이
주름살을 지으려 하옵내다.
눈 돌이킬 사이에나마
만나 뵙도록 하리이다.
낭이여,그리운 마음의 가는 길이
다불쑥 우거진 마을에 잘 밤이 있으리이까.
(최철 풀이)