『猫はソファをかじる』(リリアン・ブラウン著、羽田詩津子訳、早川文庫)


c0077412_991923.png『The Cat Who Ate Danish Modern』(Lilian Braun, 1967)
本書は新聞記者とシャム猫という探偵コンビが活躍するシリーズの第2作目。第1作目の『猫は手がかりを読む』で飼い主を失ったシャム猫のココと、事件記者としての華々しい経歴を持ちながらなぜか美術部に配属されたクィラランがいっしょに暮らし初めて6ヶ月。クィラランに新しい仕事が割り当てられる。52週にわたって特別日曜増刊号を雑誌形式で作る仕事だ。雑誌の名は『優雅なる住居』。重大な裁判、選挙運動、政治暴露記事、派手なスポーツ記事、海外の記事などの担当こそがふさわしいと自負しているクィラランが、豪邸、高級賃貸アパート、住宅のステイタス。シンボル、最上流階級の人々と彼らの暮らしぶりを記事にしなければならないとは。しかし、クィラランはすぐにも出て行かねばならない家のこと、これから住む家の家賃、古い借金などを思い出して、この仕事を受け入れることにする。さらに編集局長から、競合紙の「モーニング・ランページ」がまもなく増刊号を出す、という情報を聞かされると、記者魂がうずいたクィラランはココにはカニ缶、自分には新しいネクタイ(赤いウールのチェック柄)を買って新しい出発を祝う。
さて、彼の最初の取材先は、専門店や美術ギャラリー、ティールームなどが立ち並ぶ排他的なショッピング街にある「ライク・アンド・スタークウェザー」というデコレイティング・スタジオだった。白髪まじりでもの静かな容貌と物腰のスタークウェザー氏に続いてクィラランの前に現れたのは30代前半のハンサムな男だった。
こうして順調に始まった新しい仕事の中で、クィラランはまたもやいくつもの死体に出くわすことになる。主な登場人物は以下の通り。
ジム・クィララン(新聞記者)、ココ(クィラランの飼い猫)、アーチ・ライカ(新聞社の上司)、オッド・ブンスン(カメラマン)、ディヴィッド・ライク(インテリア・コーディネーター)、ミディ夫人(インテリア・コーディネーター)、コーキー(ミディ夫人のアシスタント)、ジョージ・ヴァーニング・テイト(翡翠の収集家)、シグネ(ジョージの妻)、パオロ(テイト家のハウスボーイ)、ハリー・ノイトン(プロモーター)、ナタリー(ハリーの前妻)、ヴォイチクとヘイムズ(殺人課の刑事)、ブルーノ(記者クラブのバーテンダー)、ハイスパイト夫人(猫の精神分析医)
(2014.11.9読了)
[PR]
by nishinayuu | 2015-02-11 09:09 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://nishina.exblog.jp/tb/23472231
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 『モーツァルトはおことわり』(... 『우리 조상의 유배 이야기』... >>