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『우리 조상의 유배 이야기』(글:이소정, 그림:이은미, 리젬)

c0077412_97485.jpg『ご先祖様たちの配流の話』
本書は、日本語では「配流」と表記され、ときには遠島、島流しなどとも表現される「流配」について、教科書よりも深く掘り下げて解説したものである。平易な文と落ち着いた色合いの絵、コマ割り漫画、写真などで構成されており、体裁は子ども向けの絵本という感じだが、深い内容が盛り込まれたすばらしい本である。
正史では語られない配流地での暮らしなどが伝わっているのは、配流された人々が書物や記録を多く残しているからで、言い換えれば配流されたのが相当に有能な人物たちだったということだ。他の刑罰とは違って配流という刑罰は、数年、あるいは十数年の後に王の許に呼び戻される可能性を残した刑罰であったので、刑を解かれて政界に復帰した人物もある。いっぽう、配流地にたどり着く前に命が尽きたり、途中で賜薬を下されて殺されたり、遠い配流地で絶望の中で死んだものも多かった。そんな配流に関する様々な事柄を大きく三つの章に分けて解説している。
第1章「配流の歴史」――配流とはなにか、配流地はどのように決められたか、配流の種類、道中の様子(身分の高低によって苦労の度合いに大きな違いがあった)、王族の配流生活、ハメル(漂着したオランダ人)の配流生活、足利義持から送られた象が配流された話などなど。
第2章「配流生活を経験した人物たち」――端宗(朝鮮の第6代王)、燕山君(第11代王)、趙光祖(中宗期の文臣)、許筠(朝鮮中期の文人)、鄭蘊(朝鮮中期の文臣)、光海君(第15代王)、尹善道(朝鮮中期の文人)、金萬重(朝鮮中期の文人)、丁若鏞と丁若銓(朝鮮後期の文臣、学者)、金正喜(朝鮮後期の学者)。
第3章「配流地から出した手紙」――丁若鏞から二人の息子へ、金正喜から妻へ、許筠から友人や妓生の詩人へ。
(2014.11.8読了)
☆第2章の人物に関する簡単な説明は右の欄の「韓国の著名人」をクリックしてご覧ください。
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by nishinayuu | 2015-02-07 09:08 | 読書ノート | Trackback | Comments(1)
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Commented by マリーゴールド at 2015-02-08 22:18 x
韓流時代劇好きとしては気になる本ですね。
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