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『The Winter’s Tale』(Shakespeare, Greenwich House)


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『冬物語』(シェイクスピア)
これは1610~11年頃に作られた、シェイクスピアの後期作品の一つである。「A Midsummer Night’s Dream」と対をなすようなタイトルを持つこの作品は、前半は嫉妬による悲劇の物語、すなわち「冬の物語」であり、後半はすべての不幸が解消されるハッピーエンディングの物語、すなわち「春の物語」となっている。そのため初期には喜劇に分類されていたが、現在は「シンベリン」「テンペスト」などとともにロマンス劇という項目に分類されている。
物語の大筋の覚え書きを兼ねて、主な登場人物を以下に記しておく。
レオンティーズ――シシリア王。友人であるボヘミア王と自分の妻の関係を疑い、嫉妬に狂う。
ハーマイオニー――シシリアの王妃。王によって幽閉されたあとで女の子を出産。
ポリクシニーズ――ボヘミア王。シシリア王の友人として王宮に滞在していたが、シシリア王に王妃と密通したと疑われ、ボヘミアに逃げ帰る。
カミーロ――シシリアの貴族。王からボヘミア王の暗殺を命じられるが、それをボヘミア王に打ち明けて一緒にボヘミアに逃れる。
アンティゴナス――シシリアの貴族。王妃の産んだ子を殺せという王命を受けて、その子をボヘミアの森に捨てる。そのとき熊に襲われて食われてしまう。
ポリーナ――アンティゴナスの妻で、王妃付きの侍女。横暴な王に逆らって王妃を守ろうとする。
コーラス――劇の前半と後半の間にある16年という時の流れを30数行の詩で語ってしまう、というすご技をみせる。
フロリゼル――ボヘミアの王子。羊飼いの娘(実はシシリアの王女)と恋仲になる。
パーディータ――羊飼いの娘でフロリゼルの恋人。その名Perditaはラテン語のperditus(lost)から来た語で、「失われた女の子」を意味する。

この劇ではシシリアとボヘミアが海路で繋がっていたり、羊飼いに育てられたパーディータが容姿も教養も申し分のない女性になっていたりするが、一種のおとぎ話なので、詮索しても意味がない。アンティゴナスが熊に食われるシーンを除けば、グロテスクなところも恐ろしいところもないので楽しめる。(2014.10.29読了)
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by nishinayuu | 2015-01-18 10:42 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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