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『Le Petit Prince』(Antoine de Saint Exupéry, A Harvesut/HBJ Book)

c0077412_10284310.jpgたまたま手許にあったので、『星の王子様』の原書を読んでみた。フランス語の読みはすっかり忘れているので、声に出して読むのはむりだが、字面を追うだけならなんとかなるだろう、と思ったのだが、甘かった。文法、語彙ともほとんど頭に残っていないことを思い知らされ、苦戦した。内容がわかっているおかげでなんとか最後までたどり着くことはできたが、「読んだ」とはとても言えない。
それでも「読んだ」というか「目を通した」おかげで気づいたことがある。この本は数字がアルファベットで示されているので、手許の英語版にあるようなミスがないのだ。問題の箇所は16章の冒頭部分。英語版は次のようになっている。
The earth is not just an ordinary planet! One can count, there, ⅠⅠⅠkings
オレンジ色の部分はローマ数字である。文脈からわかるといえばわかるのだが、ローマ数字に引っかかって立ち止まってしまうと、何が何だかわからなくなる。それがフランス語版では次のようになっているので、戸惑うことなく読み進めることができる。
La Terre n’est pas une planète quelconque! On y compte cent onze rois
これに続く部分にも数字が次々に出てくるが、英語版ではアラビア数字、フランス語版はアルファベット表記になっている。つまり、英語版が上記の部分だけローマ数字になっているのは単純な表記ミスなのではあるが、そのおかげで、常日頃ややこしくてめんどうだと思っていた数字のアルファベット表記が、正確さという点では優れた表記だということに遅ればせながら気がついたのだった。 (2014.5.27読了)
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by nishinayuu | 2014-09-08 10:32 | 読書ノート | Trackback | Comments(1)
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Commented by マリーゴールド at 2014-09-10 14:44 x
原書ってやはりいいですよね。音声に出さない視読でも(私はそればかりなので壁にぶち当たっていますが)、異文化の香りを体感できますね。
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