『雪の女王』(アンデルセン著、楠山正雄訳、青空文庫)

c0077412_2371599.jpg『Snedronningen』(Andersen)
底本「新訳アンデルセン童話集 第二巻」同和春秋社
このお話は、あるところに仲良しの男の子と女の子がいたが、あるとき男の子のカイが雪の女王にさらわれていなくなり、女の子のゲルダが雪の女王の城まで探しに行ってカイを救い出して連れ帰る話、としか覚えていなかった。そもそも雪の女王というのは何者なのか、なぜカイをさらっていったのか、がずっと気になっていたので読み返してみた。結局、雪の女王が何者なのかはわかったが、なんのためにカイをさらっていったのかはやはりあまりよくわからなかった。
副題に「七つのお話でできているおとぎ物語」とある。それぞれのお話のタイトルと主な登場人物は以下の通り。
第一のお話:鏡とそのかけらのこと――悪い魔法使いとその生徒たち
第二のお話:男の子と女の子――ゲルダ、カイ、おばあさま、バラの花、雪の女王
第三のお話:魔法の使える女の花ぞの――よい魔法使いのおばあさん、バラの花、その他の花たち
第四のお話:王子と王女――カラス、王女、王子、となかい
第五のお話:おいはぎのこむすめ――おいはぎのばあさんそその娘、森のハト
第六のお話:ラップランドの女とフィンランドの女
第七のお話:雪の女王のお城
雪の女王にとらわれたのが男の子で、それを救い出すために一人で遠い北の国まで旅をするのが女の子、つまり受け身の男の子と積極的な女の子、という設定であるところが興味深い。雪の女王を軸に、いろいろな民話を盛り込んで「うまくまとめたお話」である。(2014.2.3読了)
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by nishinayuu | 2014-05-03 23:09 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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