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『住んでみた-2』(東海林克範著、app store)


c0077412_1048223.jpg電子書籍として出版・販売されている本。定価は120円くらい(記憶があいまい)で、もちろん書店にはない。
「国民の幸福度ランキング」というのがあって、調査の趣旨や調査年度によってランキングはまちまちであるが、ある調査によるとトップがデンマーク、2位がフィンランドで、日本は82位だという。なぜそうなのかを追究するために著者が「住んでみた」のがまず「幸福度第1位」のデンマーク、それから「幸福度第2位」のフィンランドで、それぞれの滞在記録が『住んでみた-1』、『住んでみた-2』として発表されている。
さて、『住んでみた-2』は、住んでみたというにはあまりに短い滞在ではあるが、エスペランティストのネットワークを利用して現地の普通の人の家にホームステイしたり、留学中の日本人女性と会って「本格的な滞在経験」を聞いたりして、滞在期間の短さを密度の濃さでカバーしている。また、各種のデータや写真がふんだんに使われており、ただの旅行記とは一線を画している。そしてなんと言ってもこの本のいちばんの強みは、寒い国に寒い時期に滞在した、ということで、壮健で行動力のある著者だからこそなしえたことであろう。
「ノキア」や「サンタクロース」の国であり、映画『カモメ食堂』の国であるフィンランドが、国民の幸福度が高い国でもあるのはすばらしいことだ。ここでは言及されていないが、情感あふれるヴァイオリン・コンチェルトのシベリウス、『ムーミン』のトーベ・ヤンソン、映画『過去のない男』のアキ・カウリスマキのファンとしては、それだけで幸せな気分になってしまう。(2011.3.26読了)
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by nishinayuu | 2011-06-25 10:50 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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