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『ママ、手紙を書く』(ジェームズ・ヤッフェ著、神納照子訳、東京創元社)

c0077412_10323754.jpgミステリーだが重苦しくなく、グロテスクな描写もない軽快な読み物である。かなり早い段階で犯行の手口が推理できるので、緻密に読んでいく読者なら簡単に犯人が割り出せそうだ。著者にまかせて読んでいけば、最後の最後にママの手紙ですべての謎が解け、真犯人がわかる、という仕組みになっている。問題の解決のしかたには疑問が残るが、虐げられているマイノリティーの観点から見た窮余の解決策、ということなのだろうか。
原題は『Nice Murder for Mom』。息子が仕事として関わる殺人事件を、息子より冴えた推理ですいすいと解決していくママは、次の殺人事件を心待ちにしている「殺人事件大好き人間」なのである。訳者のあとがきによるとママが活躍する作品は以下の通り。
Mom,the Detective 1977(『ママは何でも知っている』ハヤカワ・ミステリ)
Mom Meets Her Maker 1990
Mom Doth Murder Sleep 1991
Mom Among the Liars 1992(2010.4.1記)
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by nishinayuu | 2010-06-22 10:32 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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