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『何かが道をやってくる』(レイ・ブラッドベリ著、大久保康雄訳、創元推理文庫)

c0077412_1013247.jpg3月の読書会でブラッドベリの『さよなら僕の夏』を読むことになったので、天袋に押し込んであった『たんぽぽのお酒』とこの作品を読んでおくことにした。
「何か」というのがカーニバルというか、移動遊園地のようなものであることはすぐに明らかになるのだが、そのカーニバルは万聖節(10月31日)を目前に控えた晩秋の町に、カンゾウとコットンケーキの匂いを漂わせ、カライアピー(calliope)の音色を響かせながらやってくる。出し物は地上最高の美女、ダスト・ウィッチ、ミスター骸骨、ギロチン男、エジプトの鏡の迷路、回転木馬などなど1001種目もあり、町の人々は大人も子どもも魅了される。13歳の少年ジムは積極的に、親友のウィルはおずおずとカーニバルに近づくが、やがてその不気味で恐ろしい本質に気がつき、一団を率いるクガー・ダーク氏と対決することになる。そしてここで、なんとウィルのパパで図書館の管理である「老人」が、思いがけない活躍をすることになる。(2010.2.13記)

☆音、色、動きが実に活き活きと描かれていて、まるで3D映画のノヴェライズといった感じです。1983年にディズニー・プロで映画化されているということですが、3D映画でリメイクしたらヒットするのではないでしょうか。クガー・ダーク氏の役をジョニー・デップがやるなら私も見てみたい。
☆「ダーク氏は爆笑した」という表現がありました。手許の本は初版が1964年でその1967年版(7版)ですが、「爆笑」の使い方が今風ですね。
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by nishinayuu | 2010-04-28 10:13 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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