『心のウイルス除去します』(エカート・フォン・ヒルシュハウゼン著、森田明訳、サンマーク出版)

c0077412_101802.jpg著者は「医師として活躍したのち、医療とお笑いを結びつけようと、トークショー芸人に転身したユニークな人物。目下、ドイツの有名劇場やテレビで大活躍」しているという。「健康」についての常識をばっさりと、ただし笑いに包みながら斬っていく痛快な読み物である。ただし、帯に付いている惹句の「ドイツで200万人がお腹を抱えて大笑い!」というのはいただけない。お笑いブームの今、この惹句を見て大笑いを期待して買った人はがっかりするだろうし、お笑いが嫌いな人は買わないだろうからだ。ニヤリ、あるいはクスリと笑える話がいっぱいあって、医学的な知識にも触れられるすてきな本なのに、惜しい!

特に印象に残ったのは「老齢化に抵抗する」「医者は風邪が嫌い」「星は何でも知っている」「飛ぶのが怖い」などの項目。ほかにもついニヤリとした部分を挙げると……
*女性の足を温めてやり、幸せな気持ちにしてあげること、これが男性に課された、最も大切な努めなのです。(最近伴侶を亡くした友人が「あんか代わりだったのに」と言っていた。)
*現代風ではなくなったマヌエラという名を持つ女性はユーリアよりもドジでブスだ、との印象を与えかねません。(ドイツでの話なので関係ないことだけれど、たまたまうちの娘の名がユリアなので。)
*医師は治療に満足して最新を受けに来る患者にしか会わないので、自分の能力を過大評価する。(再診を受けに来なかった患者は、すぐに健康を回復したか、あるいは医師の見落としがもとで病死したか、のどちらかだ、というわけ。)(2010.1.8記)
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by nishinayuu | 2010-03-12 10:18 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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