『長い日曜日』(セバスチアン・ジャプリゾ著、田部武光訳、東京創元社)

c0077412_957127.jpgミステリーとしても純愛物語としても楽しめる傑作。
1917年1月6日(土曜日)、ドイツ軍と相対するフランス軍の塹壕ビンゴ・クレピュスキルに、5人のフランス兵が連れてこられた。5人は戦場から逃れるために自傷事故を起こしたとして、見せしめのために銃殺されることになっていたのだが、誰もが手を下すことを避けようとした結果、その日の夜、ビンゴ・クレピュスキルと敵の塹壕に挟まれたノーマンズランドに、後ろ手に縛られたまま放り出された。
5人とは家具職人のブーケ(37歳、通称エスキモー)、溶接工のスー・シー(31歳)、農夫のノートルダム(30歳、通称「あの男」)、アンジュ(天使)という名の政治犯(26歳、通称「普通犯」)、そしてマチルドの婚約者マネク(19歳)。
日曜日に両軍の間で激しい撃ち合いがあり、多くの兵士が死んだ。死者の中には5人も含まれていて、戦死の報が後日それぞれの留守宅に届けられた。しかし、彼らの最期を確かに見届けたものは誰もいない。ともかく1月7日(日曜日)の夜明けには5人はまだ生きていたのだ。関係者たちのことばの断片を繋ぎ合わせながら、マチルダは真実を突き止めるための探索を続ける。(2009.12.30記)

☆p.213の14行目。ヴェロニック・パッサヴァンはティナ・ロンバルディの間違い?
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by nishinayuu | 2010-03-03 09:57 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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