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『丘の家のセーラ』(R.E.ハリス著、脇明子訳、岩波書店)

c0077412_10271919.jpgイギリス版『若草物語』ともいえる「ヒルクレストの娘たち」4部作の第一巻。著者はイングランドのグロスターシャーで生まれで、現在はヨークシャーに住む。本書がデビュー作。
物語の舞台はイングランド西南部サマーセットシャーの片田舎。時代は1910年から第一次世界大戦を挟んで1920年までの10年間。主人公はパーセル家の4姉妹、フランセス(17歳)、ジュリア(15歳)、グウェン(13歳)、セーラ(7歳)――年齢はいずれも1910年時――で、この巻は末っ子のセーラの視点から描かれている。
相次いで両親を失ったパーセル家の姉妹は、愛する我が家「ヒルクレスト荘」に住み続けられることになった。フランシスが先頭に立って経済的な問題を懸念する弁護士と闘い、後見人のマッケンジー牧師を味方につけることに成功したからだった。当面の第一の懸案だったセーラの学校の問題も、マッケンジー家の三男アントニーといっしょにマッケンジー氏が教える、ということで解決した。こうしてパーセル家とマッケンジー家との関わりは急速に深まっていく。特にパーセル姉妹の支えになったのがマッケンジー家の長男ガブリエルで、セーラにとっては憧れの人、フランセスにとっては信頼できる相談相手だった。しかし、やがて第一次大戦が始まり、マッケンジー家の息子たちは兵士として、ジュリアは看護婦として戦地に赴くのだった。(2009.4.12記)
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by nishinayuu | 2009-06-18 10:28 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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