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『ルース』(エリザベス・ギャスケル著、阿部幸子、角田米子、宮園衣子、脇山瑞恵訳、近代文芸社)

c0077412_18131619.jpg1810年にロンドンで生まれたギャスケルが1853年に発表した作品。

ルースは優しい両親の愛情につつまれて育ったが、15歳で孤児になってしまう。婦人服仕立店でお針子として働きはじめたルースは、ふとしたきっかけで知りあった貴族の青年ベリンガムとデートを楽しむようになる。そして、このことが雇い主に知られと、ベリンガムに誘われるままに店を飛び出してしまう。二人の逃避行は、ベリンガムが病気になり、母親に連れ帰られたことで終わりを告げる。恋人に捨てられたルースを救ったのは非国教会派の牧師・ベンスンだった。しかしこのとき、ルースはベリンガムの子を妊っていたのだった。

世間知らずで未熟だったルースが、ベンスン姉弟の庇護の下で未婚の母となり、人間的に成長していく過程を感動的に描いた物語。当時のイギリスの宗教風土、社会状況、人びとの考え方などもうかがえて興味深い。(2009.3.28記)
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by nishinayuu | 2009-06-11 18:13 | 読書ノート | Trackback | Comments(0)
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